>メロディに合わせたコード進行ってどうやって作るんですか?
stoさんの言う通りです。
メロディーとコードを同時進行で作っていくのも合理的ですが、とりあえずメロディーだけ思い浮かんだ場合や、他者の作ったメロディーにコードを付ける場合もありますよね。
そうゆうケースのために、ハーモナイズの要領というのがあります。
例えば「ドレミファソ~」のメロディーにE♭m7(ミ♭,ソ♭,シ♭,レ♭)のコードを付けるなんてことは普通しません。
メロディーの基本スケールから生成されるコード(≒ダイアトニックコード)が第1選択肢になり、そこから適宜ノンダイアトニックコードを混ぜていくんです。
例えば、メロディーがCメジャースケールで、(モロ上下行形ですが)こんな感じ↓になった場合、
ドレ│ミファ│ソラ│シド^│
ド^シ│ラソ│ファミ│レド│
これ↑にまず、主要三和音のケーデンス(終止形)で付けてみると、
C│F│G│C│
C│F│G│C│
代理コードも使った基本的な循環コード(1625)に変えてみると、
C│Am│Dm│G7│
C│Am│Dm│G7│
G7の3rd(シ)とメロディーのドの衝突を避けるなら、
逆循環コードにすると、
Dm│G7│C│Am│
Dm│G7│C│Am│
1段目は王道進行に変え、2段目のAmはノンダイアトニックコードのC7(セカンダリードミナント)に変えて8小節の循環コードにすると、
F│G7│Em│Am│
Dm│G7│C│C7│
2小節目のG7をユーミンがよく使う第3転回形にしてみると、
F│G/F│Em│Am│
Dm│G7│C│C7│
2小節目をサブドミナントマイナーのFmにしてみると、
F│Fm│Em│Am│
Dm│G7│C│C7│
繰り返して最後はトニック(C)で安定的に終わらすと、
F│Fm(or G/F)│Em│Am│
Dm│G7│C│C7│
F│Fm│Em│Am│
Dm│G7│C│C│
最後がCの2小節では退屈なのでトニックペダル(/C)のサブドミナントケーデンス(F→C)のトニックペダルにする。
ついでに、2回目のFはルート半音上7thにし、Fmは5th半音下げのdim7にし、Amはパッシングディミニッシュの下行形し、G7まで全て四和音形にすると、
F│Fm(or G/F)│Em│Am│
Dm│G7│C│C7│
F♯m7-5│Fdim7│Em7│E♭dim7│
Dm7│G7│F/C│C│
って感じです。
この程度のコード付け&リハモ(コード改編)なら、5~10年もかかりません。
真面目に学習&試作を続けていけば、5~10ヶ月もあれば出来るようになりますし、
毎日やっていけば5~10週間で足りるかもしれません。
(5~10年も掛かるのは闇雲や出鱈目でやるからでしょう。)
ただし、この手口だとメロディーが割と単純な場合、どれも似たようなコード進行になってしまうので、この先は経験と感性(センス)の勝負になりますね。