馴染みのあるストーリーを映画という違うメディアでどう表現してるかを見に行くんですよ。 役者の個性とか芝居、全体の構成、音楽、映画美術など、印刷メディアとは全く違う表現で描かれているので、映画は原作とはかなり別ものになっているのが普通です。 それに加えて原作ものはなんとなく内容を知っているという安心感があるので、昔から人気が高いわけで、ベストセラーなどはその映画化権を各社が競い合って手に入れようとするのです。 有名な演劇やテレビドラマの映画化とか、シリーズものなどが人気なのも、その馴染みのある世界観を何度も味わいたいからで、その楽しさはオリジナル作品を初めて見る楽しさとはまた別です。 どういう内容か全く見当もつかないオリジナル映画をお金を払ってまで見に行く方が、日頃映画館など滅多に行かない人にとってはハードルが高い行為ですよ。 映画好きな人は、オリジナルだろうと原作ものだろうと、どういう映画でも見るのが好きな人が多いはずで、オリジナル映画「しか」見ない人というのは、映画好きの中でもかなり特殊な嗜好やこだわりがある人ではないでしょうか。