日本国憲法下では暗殺された内閣総理大臣はいません。 「日本は総理不在の時期が１日でもあっていいもの」なのです。憲法71条は、内閣総理大臣が欠けても、内閣は、あらたに内閣総理大臣が任命されるまで引き続きその職務を行うと、空白があることを前提とした規定を置いています。 また内閣法9条は、内閣総理大臣が欠けたときには、予め指定された国務大臣(副総理と呼ばれることがある)が臨時に内閣総理大臣の職務を行う旨を定めています。臨時に「内閣総理大臣の職務を行う」だけであって、臨時に「内閣総理大臣になる」のではありません。 憲法 第七十条 内閣総理大臣が欠けたとき、又は衆議院議員総選挙の後に初めて国会の召集があつたときは、内閣は、総辞職をしなければならない。 第七十一条 前二条の場合には、内閣は、あらたに内閣総理大臣が任命されるまで引き続きその職務を行ふ。 内閣法 第九条 内閣総理大臣に事故のあるとき、又は内閣総理大臣が欠けたときは、その予め指定する国務大臣が、臨時に、内閣総理大臣の職務を行う。