ダークエネルギーとダークマターは別物です。 それぞれ宇宙の異なる特性や現象を 説明するために提唱されています。 「ダークマター」 主に銀河や銀河団のような大規模な構造における 重力的な振る舞いを説明するために その存在が仮定されています。 銀河の外側の星々が予想以上に速く回転している 現象などを説明します。 特徴 可視光や他の電磁波を発しないため、 直接観測することはできません。 重力に影響を与えるが電磁的な相互作用がない。 （光と相互作用しない。） 宇宙の質量の約27%を占めると考えられています。 候補 弱く相互作用する粒子（WIMPs）、 アクシオンなど、未知の素粒子が候補とされています。 「ダークエネルギー」 宇宙の加速膨張を説明するために存在が仮定されています。 遠方の超新星が予想よりも遠くにあることが判明し、 加速膨張が確認されました。 特徴 宇宙を押し広げる「反重力」的な効果を持ちます。 （重力とは逆） 宇宙全体のエネルギーの約68%を占めると考えられています。 均一に分布、宇宙のどこにでも存在するとされます。 候補 真空のエネルギー（宇宙定数）。 スカラー場のような未知の物理的メカニズム。