酸性塩と塩基性塩の液性は、構成する酸と塩基の強弱に関係があります。 ・酸性塩は、強酸と弱塩基から生成します。強酸の一部が中和されずに残るため、酸性を示します。例えば塩化アンモニウム(NH4Cl)は、強酸の塩化水素(HCl)と弱塩基のアンモニア(NH3)から生成する酸性塩です。 ・塩基性塩は、弱酸と強塩基から生成します。弱酸の一部が中和されずに残るため、塩基性を示します。例えば塩化カルシウム(CaCl2)は、弱酸の塩化水素(HCl)と強塩基の水酸化カルシウム(Ca(OH)2)から生成する塩基性塩です。 したがって、酸性塩と塩基性塩の液性は、構成する酸と塩基の強弱に依存しています。強酸・弱塩基の組み合わせは酸性塩、弱酸・強塩基の組み合わせは塩基性塩になります。