回答受付が終了しました

森鴎外の最後の一句の元始的な機関が自然に活動して、いちの願意は期せずして貫徹した。とありますが、なんでいちの行動とは関係なくしたんですか?

文学、古典116閲覧

1人が共感しています

  • ・キャンペーン対象の質問は「共感した」→「参加する」に変更されています。
  • ・「参加する(共感した)」を押した質問に新しい回答がつくとMy知恵袋に通知がきます。
  • ・「参加する(共感した)」を押した後に解除はできません。

回答(4件)

身分制度下での、下の身分の者が持つべき覚悟や一途さを示すためです 下に生きるものとして、決して反抗はしない、また、下の者の願いがかなう保証もない、それでも身分制度を受け入れ、誇り高く生きていく、その美しさを表現するためには、願いが直接受け入れられては困るのです それでは、上が優れていることになる で、上が優れているなら、さっさと民主制にすべきでしょ 矛盾するんですよ 父のためには死んでも構わないという覚悟、それが下の身分の者が、身分制度下で示す人としての誇り… 社会制度としては遅れているかもしれないけど、人間としては我々を超えてるのかもしれない、そんな人間がいた時代を、鴎外は描きたかったのです

この回答はいかがでしたか? リアクションしてみよう

下の方の言う通り、関係はありますね でも、恩赦が起きたのは偶然ですからね 別に願いが聞き届けられたわけじゃない また、奉行の佐々は無難を好む人物で、ことを荒立てたくない人物 だから、江戸に伺いも立てた 正義とは何か判断できぬ人ですよ お上に間違いはないでしょうから…と言い切るいちの言う、お上とは程遠い存在ですね そりゃ、いちの言うことに間違いはないっていう佐々の判断は正しい でも、それだけ 後はね、無難な先例追認主義 恐らく、江戸のお上も同様でしょう お上といちが対極にあるのは確かでしょう この対極を際立たせるために、あのラストがあるのですよ 質問とは少しずれるのかもだけど、そこを言わないと意味がないのでね だからこの回答を書きました 人間の真っ直ぐさ、潔さ、それが古臭い身分制度のもとだから、余計に光るわけです

「いちの行動とは関係なく」などとは、作品のどこにも書かれていません 「期(き)せずして」とは、「偶然に。思いがけず。」という程の意味です 全体では「いちの願いは偶然に実現した」という意味です 当時の裁判は、過去の判例を基準に判決が下されました 過去に判例がない、特殊な事件については、江戸の奉行所に判断を仰ぎました(「御伺(おうかがい)」) 江戸の奉行所の判断により、桂屋太郎兵衛は恩赦による減刑を受け、「いちの願いは偶然に実現した」のです 減刑の理由は恩赦であり、いちの嘆願(書)の内容は、江戸奉行所の判断(「御指図書(おさしずがき)」)には触れられておらず、「嘆願内容と父太郎兵衛の減刑・助命は関係なかった」とはいえるかもしれません ただ、そもそもいちが嘆願書を出さなければ、そして、奉行の脅しに屈して嘆願を取り下げていれば、大阪奉行所から江戸への「御伺」もなかったはずです 「いちの行動とは関係なく(減刑がなされ父の命が助かった)」ということはやはり言えませんし、そういうふうに解釈・説明するのは誤りです

上に立派な回答があり、三つほどごくかんたんに補足します 1 いちを美化する危うさ(誤り) いちの行為で看過できないのは、幼い弟や妹の命を独断で犠牲としている点です これは、現代的視点からは看過できません いちの行為を一面的に美化するのは、人権の観点からは誤りです 2 江戸奉行所(御指図書)の量刑判断が、罪一等でなく罪二等以上の減刑(死罪→遠島→追放)であった事は、大阪奉行所の量刑判断の誤りを示唆するものです 3 原話(『一話一言』)に明記されている【「お上」の誤り】を作者森鴎外は省略し、ぼかして小説化している事 原話には、次の二点が明記されています 3a:太郎兵衛の量刑(死刑)は、行方不明の主犯(船頭新七)の身代わりとして決められた事(「新七代はりとして太郎兵衛罪科きまりて」) 3b:嘆願書を江戸奉行所(御指図書)が「ふびん(不便)」と評価している事(「願ひの志、不便に思し召しあげられ」)

AIアイコン

AIからのお助け回答

AIアイコンみんなの知恵袋

過去のベストアンサーを参照してAI(GPT-4o)が回答!

みんなの知恵袋とは?

森鴎外の「最後の一句」において、いちの願意が彼女の行動とは無関係に貫徹した理由は、当時の元始的な行政司法機関の自然な活動が影響しているためです。具体的には、恩赦制度が偶然に働き、いちの意図とは無関係に父が釈放されました。この結果は、いちの行動によるものではなく、運命の巡り合わせによるものでした。

AIアイコンClaude 3(Anthropic)

森鴎外の小説『夜明け前』の最後の一節に「元始的な機関が自然に活動して、いちの願意は期せずして貫徹した。」とあります。 この一節は、主人公の「いち」の意志とは別に、自然の摂理が働いたことを示唆しています。「元始的な機関」とは自然の根源的な力を指し、「いちの願意」とは彼女の願望や意志を指します。 つまり、いちの行動とは関係なく、自然の摂理が自然に働いた結果、彼女の願望が叶ったということです。作者は、人間の意志を超えた自然の力の偉大さを強調しているのだと考えられます。

この回答は生成AIで作成したものであり、最新性や正確性等を保証するものではありません。その他注意事項はこちら