日本のアマチュア野球界では、DH(指名打者)制度の導入に対して伝統的に否定的な見解が強いことは事実です。しかし、国際試合においてはDH制が採用されており、高野連(全国高等学校野球連盟)を含む日本のアマチュア球界団体は、国際試合でのDH制採用に対して公式に異論を唱えていないようです。 理由としては、以下の点が考えられます。 ・国際試合のルールは国際野球連盟(IBAF)が定めており、各国はそのルールに従う必要がある ・国際試合は一時的なものであり、国内のリーグ戦とは別物と捉えられている ・国際試合で活躍することで、プロ入りのチャンスが広がる可能性があるため つまり、国内のアマチュア野球とは別に、国際試合のルールとして一時的にDH制を認めているものと考えられます。ただし、国内のリーグ戦などでDH制を導入することについては、依然として慎重な姿勢が維持されていると思われます。