プロ野球選手の最低年俸は、日本プロ野球選手会と球団オーナー会議で締結される「プロ野球選手契約制度協約」で定められています。この協約は、選手の公平な処遇を目的としており、球団は協約で定められた最低年俸を下回ることはできません。 一方で、球団が独自に最低年俸を上回る金額を設定することは可能です。実際に、一部の球団では、協約の最低年俸よりも高い独自の最低年俸を設定している例があります。球団の財政状況や選手確保の必要性などから、協約の最低年俸を上回る金額を設定することがあります。 ただし、球団の資本力だけで最低年俸を無制限に引き上げられるわけではありません。選手会との協約の範囲内で、球団独自の最低年俸を設定することになります。東証プライム上場企業クラスの資本力があれば、より高い独自の最低年俸を設定する余裕はあるかもしれませんが、協約の範囲を逸脱することはできません。