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現代で、行進間射撃をロックオンしたままできる戦車を保有するのは日本の自衛隊だけですか? 日本の戦車より優れている戦車があれば、教えてください。

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回答(2件)

行進間射撃であれば第3.5世代のM1A2Cやレオパルト2A7はできると思われます。 ただそれは「相手が止まっていて自分が動いている場合でも当てられる」という程度であって、「自分も相手も動いていても当てられる」となると難しいでしょう。 10式戦車は火力演習での展示ではスラローム射撃を披露していますが、実戦ではあんな曲芸じみた事はやらないと思われます。 ただ高性能なFCSがあるので「自分が止まった状態であれば、相手が動き回っていてもほぼ百発百中出せる」ということになるので基本はダッシュして急停止掛けて即座に撃ってまた移動するという躍進射撃になるでしょう。 10式と比較した場合、単純に砲の威力と装甲防御ならM1A2C、レオパルト2A7、T-14などは勝るかもしれません。 M1A2もレオパルト2も度重なる改修を受けて重量がとんでもないことになっていますが、それは砲弾の威力強化に合わせた結果です。 M1A2Cだと最新の砲弾はM829A4(↓画像)。 10式戦車の10式徹甲弾より開発は後なので貫通力では勝るかも。 レオパルト2A7も最新の砲弾でDM63でこれも弾芯が延長されて強化されています。 10式の主砲と徹甲弾がどの程度の威力かは全く不明ですが開発時期を考慮すればおよそRHA換算で700~800mmを貫通くらいではないでしょうか。 90式戦車とJM33のRHA460mmを貫通(たぶん)から見れば相当な進歩ですが、M829A3やDM63とはほぼ互角かやや劣る程度かなとは思います。 T-14は公表値を信じるならRHA換算1000mmを貫通となっているのでそれよりは劣りそう。 そう考えると装甲もそれ相応ということでT-14の主砲弾に耐えるのは難しいかもしれません。 とはいえT-14は新機軸詰め込み過ぎて価格が従来のロシア戦車の倍にもなってしまい、半導体不足もあってロクに数が揃っていないという話なので戦力としてはあてにならないでしょう。 10式戦車が多少攻撃力や防御力で劣っても喰らわなければいい話だし、10式も開発から14年経っているのでモジュール装甲の中身がコッソリ新型に強化されているかもしれません。 そういうこともあるので10式は総合的な性能ならまだ世界屈指でしょう。

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ロックオン、いわゆる自動追尾装置を最初に搭載したのは90式戦車です。 メルカバMk3の射撃統制装置(FSC: Fre Control System)を改良したMk3BZ(BaZ)が出た当時に自動追尾を「世界初」搭載した戦車と自慢したら、実はすでに搭載した90式戦車があったというオチの話もあります。 自動追尾機能自体は1980年代後半に開発されましたが、実用化が難しかったのです。日本がそれをなし得たのは戦車砲の位置を精密に検出するセンサーである高性能の「シンクロレゾルバ」を作製できる会社があったからです。 コンピューターの性能がいかに高くとも、砲を動かすシステムが高性能でないと精密な射撃は行えないのです。特に砲の上下動であるピッチングの制御を行うためには安定したサスペンションと砲安定装置、砲の位置を精密に検出するセンサーがなくてはなりません。 例えば砲の角度が0.1度ずれた場合、1000m先では約2mのずれが生じます。 1500m先では約3m、2000m先では約4mずれます。 レオパルト2の55口径砲のような長身砲においては走行振動による砲身のうねりでさらに命中率が低下します。 つまり、10式戦車の射撃統制装置を他の戦車に移植しても砲位置センサーが雑なため10式戦車のような命中精度は発揮できないのです。 レオパルト2A7やM1A2Cエイブラムス戦車などの現用戦車も自動追尾装置を搭載していると言われますが、自衛隊の90式や10式戦車の映像のようなその実力を証明する映像などが皆無なのは「推して知るべし」 諸外国の自動追尾は停止射撃における移動目標に対する射撃がメインであり、90式戦車や10式戦車の特性である「走行間の対走行目標射撃」は荷が重いのです。