回答(2件)

「無調音楽」という言い方はあまりしないと思いますが(現代のクラシック音楽の多くは無調なので)、有名作品をいくつかあげるなら、 基本的(古典的)なものでは、 ・シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」(ピエロ・リュネール) ・ベルク「ヴァイオリン協奏曲」 ・ウェーベルン「ピアノのための変奏曲 Op.27」 など。 他にもいろいろありますが、 ・シュトックハウゼン「グルッペン」(Gruppen) ・ブーレーズ「レポン」(Repons) ・ジョリヴェ「ピアノ協奏曲(赤道)」 ・ペンデレツキ「広島の犠牲に捧げる哀歌」 ・矢代秋雄「ピアノ協奏曲」 などをおすすめしておきます。

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シェーンベルク「架空庭園の書」 https://www.youtube.com/watch?v=e-pt51n6eOk&t=39s 最初の数小節を見るとわかりますが、#や♭で変位した音がすぐに本位(♮)で打ち消されています。 このように調性に向かう音を打ち消して調性感を出さないようにしていくのが無調音楽です。 例えばファ・ド・ソ・レに#がつけられ、それが打ち消されずに音楽が進むとイ長調もしくは嬰へ短調という調性感が出てきます。その特徴音である4音を丹念に打ち消していくと調性感が消える=無調になるというわけです。 ただここで打ち消すだけだと全部が本位音になってハ長調・イ短調になるだけですので、打ち消す一方でハ長調・イ短調にもならない音を出していく、そしてそれらも打ち消されていく、打ち消しながら今度は... こうやって作られていきます。