たぶん、それは「ヒッグス粒子」の話ではないでしょうかねぇ?
物理学には
「そもそも、質量がある粒子(電子とかクォークなど)と
ない粒子(光子やグルーオンなど)があるのは何故か?」
という疑問がありました。
これに対して
様々な仮説が考えられた中に
1964年にピーター・ウェア・ヒッグスが提唱した
「電弱理論における対称性の破れの理論」
(南部陽一郎の対称性の自発的破れが原型の理論)
の中で考えられたのが「質量を生む素粒子」の存在で
これを提唱者の名から「ヒッグス粒子」と呼ばれる事になった。
この理論では
そもそも(ヒッグス粒子が存在なし場合)
この宇宙には「質量」は存在しない・・と考えられました。
あるのは「ヒッグス粒子」が作る「ヒッグス場」に対して
影響を受ける粒子と、影響を受けない粒子があるだけ
・・・と考えたそうです。
そして「ヒッグス粒子」に影響を受ける粒子は
空間を自由に動く事ができにくくなる。
(ヒッグス場による空間抵抗の発生)
この空間を自由に動きにくくなる状態を
私たちは「質量」と呼んでいる・・・と考えるのが
この理論の「質量の発生の起源」と考えるようです。
結果、私たちが「質量」と呼ぶ存在は
単に空間を自由に動けない状態の別名であり
「重さ」もこれに類する状況の呼び名でしかない
・・・という説ですね。
この説は提唱されて
長い間「そんな都合の良い粒子はないだろう」
と否定的に扱われていたのですが
2011年に粒子加速器による陽子衝突実験で
「ヒッグス粒子」の存在が確認された事で
近々になって急に正しい可能性が見直されてきたようです。