ヒロアカの個性は、いわゆる一般的な「超能力」とは違い、身体能力のひとつです
例えば「小さな頃から足が速い」といっても、小さな子と、小学校高学年以降では筋肉の付き方が違いますよね
ヒロアカの個性は、心身の成長と共に成長するものです
(特に、第二次性徴期が強く成長すると言われています)
なので、小さな頃から能力はあるけれど、通常は、いきなり強く使えるわけではありません(例外はあり)
また、常時発動型以外の個性は、自分が「使おう」と思わないと使えないものです
また、上の通り、使おうと思っても、練習・訓練をしないと即座に使いこなす事はできません
あのシーンは、敵意・不信を持っている父親ではなく、信頼しているはずの母親からの不意打ちなので
小さな焦凍は個性を使うどころか、防御もできなかったんです
※咄嗟に手で顔を覆えれば顔面直撃にはなりません(手や腕を火傷する)
人間は総じて警戒していない相手の悪意や暴力に対して、無防備なものです
しかも、母親は狙った側だけを焼いています
うっかりではなく、自分の憎しみの対象に向けた意図的な暴力なので躊躇もないです
描かれている描写の中で考察できるのは上の二点だけです
ただ、焦凍は母親の様子を案じてキッチンを覗き込んだ状態でした
実際に「憎しみを持ったピンポイントの部位=目」を狙ってコンロに掛かっていた熱湯を浴びせようとしたら
相手を掴んで体を固定した状態でかけたはずです
※火傷の部位、範囲、その直前の状況を考えても、そうする以外上手くいかないはず
大人の力でそれをやられたら、幼い焦凍が対応できるとは思えません
それどころか、焦凍はヒーローを目指す事を決めた時に「母親に謝って」います
ここも、二人の一種異常な関係を示しているポイントかと
(母親と息子の依存関係(+父親への憎しみ=エディプスコンプレックス)はある種テンプレです)