私はこのような内容の記事を見た時には、他の方の見解と比べて見ますし、まずは事故を起こした東電の発表とも読み比べて見ることにしています。
最初に可能性を申し上げれば、震度6とは言わず、震度7の直下型の地震が連発しても大丈夫なのか?
これはダメな可能性は0では無いですね。
でも常識で考えて、震度6でも震度7でも直下型地震が連発したら、東京のビルでも倒壊する可能性は否定できないし、東京タワーでも危ないかもしれません。
首都直下地震が起きると言ってマスコミが時々大騒ぎをしますが、東京都民の人口はドンドン増えていますね。
地震が来れば大惨事になるのがわかっているのに、なぜなんでしょう?
それは日本のどこでも地震の可能性は0では無いからです。
そして自身は現在の科学では予知が出来ないからです。
だとしたら騒ぐことよりも、起きた時の最善の対処法を考えるしか無いというのが結論です。
次は作者と、出版社、それと推奨者の件です。
作者は原発の技術者であり三菱重工の社員であり、福島の事故前に退職をされた方のようです。
そしてせせらぎ出版は、5人の社員の自費出版で知られている出版社です。
さらに推奨者は、小出 裕章氏であり反原発派であり、核開発をする北朝鮮擁護者としてマスコミに重宝された方ですね。
となると、この本はやはり主流ではなく傍流の理論だと考えざるを得ません。
さらに質問内容には2つの誤解があります。
添付を見て下さい。
福島原発の事故機は米国のGE製のマーク1であり、軽水炉の沸騰水型の原子炉です。
最大の特色は、添付の通りお釜が2重構造なのです。
圧力容器の外側を格納容器が覆っているのです。
だから圧力容器がプールに接触することは基本的に無いです。
また燃料プールにはどんな状態の燃料棒があるかご存知ですか?
使用済みの燃料棒です。
メルトダウンをした燃料はまさに発電をするための燃料棒です。
どちらも核分裂で崩壊熱を出しますが、温度が全く違います。
発電をするための燃料棒は3000度以上の高温になりますから圧力隔壁を突き破ってメルトダウンをしたものがデブリとなって固まっているのです。
東電のホームページでは、使用済みの燃料プールの水の循環を停止した実験が公開されていますし、事故機の原子炉の水温も常時公開されています。
プールに保管されたものは、数年でほとんど温度変化が無くなると、特殊なケースに入れられて6カ所村の中間貯蔵施設に運ばれるわけです。
事故があったのは2011年。
今年は2024年であり13年過ぎました。
放射線が高いので取り出して六ケ所村には運び出されませんが、3号機と4号機はすでに取り出されているのです。
原子力の専門家の方が、ここでもメルトダウン騒ぎをされているのは、左派系リベラルの要望に応えて、何も知らない国民を煽るとしか思えませんね。
ぜひ東電のホームページにて参照されてみて下さい。
解説です。
Q:使用済み核燃料は何年で冷却されますか?
A:日本では、使用済燃料は処理をした上で 再利用されることになっています。 原子炉から取り出した使用済燃料は、原子力発電所内にある使用済燃料プール(ピット) でおおむね 3~5 年保管されます。
これは、取り出してしばらくは放射能が高く熱も高いの で、放射能を低下させ、冷却するものです。
その上で、電力会社というのは元々は国営企業1社でした。
敗戦により、占領軍に解体されて今の形になりましたが、地域独占企業ですから元々が国との結びつきが強いのです。
ちなみにエネルギー庁長官は退官後に東京電力の副社長ポストに天下りが恒例の人事です。
そんな関係の中で、東京電力は賠償金で10兆円以上出費をして実質は倒産しています。
国が賠償金を貸し与えて、東電を倒産させないように、責任を持って廃炉を遂行するようにしているだけです。
つまり、実質のオーナーが日本政府になってしまったという事です。
形のある物は朽ちるのかも知れませんが、放射性物質には放射線が弱まり、最後にはほとんど無害になる半減期というのがあります。
現在は建屋や原子炉付近の放射線量が高くて人間は近付けませんが、30年後にはかなり放射線量が落ちるものと思います。
もちろん、ウランやプルトニウムは途方もない時間がかかります。
反原発派や再エネ推進派の主張を聞いてばかりいれば、喜ぶのは中国であり、日本の国益はドンドン損して、日本国民は貧しくなっていきます。
福島50という書籍がありますが、辛うじて勇気ある方々が日本を守ったのです。
日本人の勇気と、人類の努力と科学力を信じるのも大切だと思いますよ。