地学的に南海トラフと呼ばれる海溝の日本側は、日向海盆・土佐海盆・室戸 海盆・熊野海盆・遠州海盆・相模海盆の６つに分かれていて、一般に南海は 土佐海盆と室戸海盆、東南海は熊野海盆、東海は遠州海盆と区分されていま す。相模海盆は北側の別のプレートにも接していて、相模トラフと呼ばれた りするのでここは別、日向海盆も一緒に動いた記録が無いのでここも別。 で、真ん中の４つの海盆が属に言う南海トラフ地震の震源となります。 現在発表されている予想震度は、上記の４つではなく日向海盆・相模海盆を 含めた６つ全部が一斉に動いた場合を想定しています。過去の記録としては 一度も無かったことですが、可能性がゼロとは言い切れないからでしょう。 過去最大と言われているのは300年前の宝永地震。この時は土佐海盆から遠 州海盆までの４つが一斉に動いたとされています。推定エネルギー規模は、 想定した規模の約１／４。東日本大震災までは日本史上最大の地震だったと されています。 その後、170年前と80年前に２度の南海大地震が来ましたが、どちらも土佐 海盆＋室戸海盆、熊野海盆＋遠州海盆と２回に分かれて発生していますが、 170年前は時間差がわずか２日程だったそうです。（80年前は時間差２年） この時だと大阪あたりは震度５弱程度までの地震が２回という感じですね。 南海トラフを震源とする地震としては史上最大と言われる宝永地震の４倍の エネルギー規模で想定しているので、仮に想定通りだったら史上最大規模の 更新となりますね。