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なぜ中国史の中でずっと中国を脅かしてきた北方民族の軍事力が現代では弱くなって、農耕民族の中国軍が強くなるという逆転が起こったのでしょうか?

中国史 | 国際情勢61閲覧

回答(4件)

近代兵器の拡充。

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中国は絶えず北方民族に苦しむ歴史ではあったんですが、意外にもシーソーゲームというか、中国側のほうが優勢になることも多いです。匈奴も後半は漢が優勢になって従わせています。 そんでもって南匈奴は漢に降伏して、damさんのおっしゃるように漢化しちゃいました。征服王朝はだいたい漢化しちゃいますね。 現在中国が強くてモンゴル・満州が弱くなったのは、清時代に帝国全土に散らばって駐屯した満州・モンゴルの八旗たちが弱体化したことですね。太平天国やアヘン戦争などでまったく役に立たないレベルでした(これは漢人の緑営も同じでしたが)。これにより、漢人による西洋式の軍隊が作られ、それらが清崩壊後の軍閥時代以降まで進んでいきます。 兵器が進歩したので、もはやたたでさえ弱体化した少数人口の騎馬軍団は役に立たなくなりました。大人数の近代兵器の歩兵大軍団のほうが役立ちます。

北方民族といっても時代により変遷がありますが、その昔の中国で最も恐れられていたのは「匈奴」でありました。が、匈奴の二文字は漢の時代あたりを最後に中国の歴史書から名前が消えます。というのは、匈奴自体が「漢化」してしまい、一般の中国人に成り下がってしまったからと考えられています。 その後に猛威を振るったのがモンゴルで、ロシアなどチンギス・ハーンに攻め込まれて以来400年くらいモンゴル人の尻に敷かれる羽目になるのですが、中国においては「元」が建国されたものの、それほど長続きはしませんでした。やはり「漢化」してしまうと北方野蛮人の野蛮力がそがれるようであります。 最後は契丹など満州族が強大な力を持つようになり、中華を脅かしましたが、「遼」だの「金」だのといった中華風国家をつくっては滅びていきました。やはり「漢化」するとダメなんでしょうね。最終的に女真族、つまり「清」が中華を制覇したものの、やはり女真族も「漢化」されてしまい、現在では満州族などいるのかいないのかよくわからない存在に成り下がっています。 結論としては、北方野蛮人が何かを気取って「漢化」してしまうと本来のパワーを失い、ただの普通の中国人に成り下がってしまうということであります。