ここの書き下しで いづくんぞほうをおもくもちひんや とするのはダメなのでしょうか?

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お礼日時:1/9 15:05

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ダメ。まったくダメです。 基礎の基礎からご説明いたします。 漢文を訓読するとか、書き下し文にするとかいうのは、どういうことかというと、原文の漢文(外国語である中国語です)を、日本語に翻訳するということです。翻訳なんだから、原文と意味が違ってしまったら、そりゃダメに決まっているでしょう。 原文の意味を正しく解釈するには何が必要かというと、 ①その文の一つ一つの語の意味を正しく理解すること、 ②その文の文法的構造を正しく分析すること、 の2つが必要です。ここでは幸い、著者の田中先生が返り点を付けてくれているので、文法的構造は容易に分かりますね。 この「用重法」の部分の文法的構造を分析しますと。 「用」が動詞で、「重法」がその目的語です。 「重法」の部分だけを取ると、「重」が動詞で、「法」がその目的語です。 ここまで納得できました? 一方あなたがお書きの「法を重く用ひ」という日本語を分析してみますと、「重く」の部分は「用ひ」を連用修飾語として修飾していますね。 これはさきに私がご説明した原文の構造とは、全然違っているでしょう? 返り点に従って読めば、すなわち原文の構造に従って読めば、書き下し文は、 「(法を重くする)を用ひ」 でないといけません。

「漢文を訓読するとか、書き下し文にするとかいうのは、どういうことかというと、原文の漢文(外国語である中国語です)を、日本語に翻訳するということです。」と書きましたが、これに「原文の文法的構造に極力従いながら」という一句を加えさせてください。