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詮子と道長は定子を虐め抜く。これは史実 です。ドラマでは道長が手引きして、一条 天皇に会えるように計らってくれた。と 定子は言っていました。 兼家の家系のやり方は、敵はやっつける。 だが情けはかける。と言う方法です。 道長が安和の変で追放した高明の娘で ある明子女王と結婚(妾のNO1)した のも、そう言うやり方です。 一条天皇は定子を愛している。会いたい と思っている。それを知っている道長が 会えるようにした。一条天皇の心証を 良くする狙いです。 実際に手引きしたのは道長本人じゃない でしょう。明子の兄、源俊賢だと思いま す。この人は中宮が内裏から、追い払わ れた時にも、定子を実家へ送り届けた 人物です。これは道長の命令じゃありま せん。定子の父、藤原道隆に世話になっ た恩義からです。このとき、ほとんどの 公卿は道長を恐れて、定子の元から去り ました。恩義に厚い人物です。それを 知った道長は、源俊賢を藤原 伊周が 去った空席、参議の席に、第一番目に 参議に抜擢しました。この辺が道長の 政治手腕です。敵になりそうな人物、 俊賢を有能な人物だと見て、道長は 味方に取り込んだのです。 ドラマでは伊周が参議の会議を欠席 したのを、参加させる役目で、俊賢の 有能さを表現していました。敵を追い 払うだけではない、それが道長流です。 そうやって、一般の公卿の信望を集め るやり方です。 その一方で、裏では、伊周が詮子や 道長を呪詛したと言う噂をデッチ上げ て、遠方への流罪を画策しました。 詮子を呪詛した。これは仮病です。 兼家も仮病を使っていました。多分 陰陽師を裏では働いていることで しょう。 呪詛があったと言う噂を流す。倫子 は、他言無用! と女房達に命じた に違いありません。口止めされた 女官が黙っていることなど、できま せん。「呪詛があった」噂は宮中に 広まったでしょう。これを聞いた 藤原 実資は検非違使別当です。 曲がったことの大嫌いな、実資に 汚れ役をやらせる。見事な道長の 人事です。人使いが実に巧みな道長 です。 実資は警視庁長官です。彼は呪詛が あったと思い込みます。それらしき 人物を取り調べたら、呪詛を白状した。 おどし、拷問すれば、そういう調書は 簡単に生み出せます。現在の警察でも えん罪事件は絶えません。こうやって、 伊周は、院に矢を射かけた罪の上に 呪詛したと言う決定的な罪状で、流刑 に処しました。
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質問者からのお礼コメント
有難うございました。
お礼日時:5/26 19:41
その他の回答(2件)
> 不仲な右大臣道長が定子が御所で帝に会えるよう取り計らったのは何故ですか? 道長は、亡き兄道隆が、露骨な身内贔屓によって他の公卿達の反感を買っていったのを反面教師にしているので、ライバルといえどもちゃんと政治に参加させたいと考えていて、このまま伊周・隆家が朝廷から居なくなることが、自分にとって良いことだとは思っていないからです。 > 倫子はそんな道長の思いを汲まずに呪詛事件を仕組んだまたは女院に協力したのですか? 汲んでますよ。 だから倫子は「この件は自分に任せて」と道長に言ったのです。 結果的に帝に呪詛の件がバレたのは、女院には倫子以外にも協力者がいて、そこから漏れたものと思われます。
道長は (今のところは?)善玉役だから 伊周隆家兄弟の罪を軽くしようとしていたと思います。 呪詛事件を仕組んだのは 女院だと思います。 倫子が 道長には「(女院が仕組んだことだから)内々で収める」と言いながら 大事になってしまったのは、倫子が 女院の企みに便乗した可能性が 少しはあると思います。
知恵袋ユーザーさん
質問者2024/5/24 23:27