病院によると思います。 私の知る限りでは⇒ ①看護師（大卒）・助産師：この場合は、大卒看護師と助産師は同額の給与です。大学４年間で看護師と助産師を取った人も、専門でトータル４年で助産師を取った人も同じという考えです。 ②助産師は資格手当て：この場合は、助産師の資格手当てを１万とか２万として、看護師の基本給にプラスする病院です。つまり、看護師の基本給で大卒と専門卒で差がある場合、同じ助産師でも差は埋まらず大卒看護師の基本給をもらっている人の方が高いことになります。 ③保健師の差：これはほとんど見かけませんが、あることにはある給与体系です。②と同様な点では資格手当てによって給与に差がでます。ただし、この場合学歴は関係なく、大卒でも看護師と助産師の国家資格しか持っていない（国立看護大学校や保健師に落ちた人）のであれば、専門卒で看護師と助産師を持っている人と同じ給与。しかし、多くの大卒は保健師も含め３つの看護系国家資格を有しているため、保健師分の資格手当てが出て専門卒助産師より高くなるというものです。学歴に影響を受けないため、専門卒でも、看護学校→保健師学校→助産師学校と卒業して、大卒同様の資格数を持っていれば同じ給与がもらえる病院でした。（もちろん、看護師だけの給与を比べたときにも保健師を持っている大卒などが専門卒で看護師しか持っていない人より高くなることから実質的には４卒と３卒に差をつけて採用する枠組みになっているんですがね） それに、この夏に法律が変わって、保健師と助産師は６ヵ月の養成からそれぞれ１年に養成期間が延びました。 移行期間もあるのいつからになるか分かりませんが、今後大学に入学する学生に関しては、大学で３つの国家資格は難しくなり、助産師は大学院での教育になる可能性が高くなりました（保健師か助産師か選ぶという話しが出ている大学もあるようですが）。 ですから、最短で助産師が取れるのは専門学校か国立看護大学校になるかもしれません。 しかし、同じ法律改正で、看護師の大学教育化が明確に打ち出され、看護師は大学を出ていて当たり前の時代が着実に迫っている状況にも変わってきました。 その点でも大学を出ていないことで、差を出す病院が今後増える可能性もあります。 全ては予測ですが・・・。 それに、助産師なら同じと言っても、やはり専門卒は社会的認識として高卒と同等です。病院では差を受けなかったとしても、社会に出れば（例えば他の仕事をしたときや、学歴が関係する他の資格の受験資格など）高卒程度の待遇となります。大学進学率が上がり、看護師など以外の同世代の人間が大多数で大卒者である世の中で専門卒と言うのはかなり低く見られます（現に看護と関係のない分野に進学した大学生でも、大学の看護学科にいけなかった人が専門学校に進むというような認識はすでにもたれています。おそらく、そこそこの進学校以上であれば看護師志望でも看護大学を受験するというような流れがあり受験する友人も多いことから知られているのだと思います） もう一つ。専門学校は大学の比ではない位の数があり、OGも沢山います。そして助産課程がない大学や大学の学内選考で助産を取れず卒業後に専門学校で目指す人もいます。つまり・・・数少ない助産師学校の席を、専門卒から大卒・現役生から臨床看護師と色んな助産師志望の看護師が狙っているわけです。学内推薦をもらえなかったら・・・多くの人との競争になります。それならまだ、大学内で８０人程度の中で上位の成績をキープする方が楽だと思います。助産が５名と少ない大学もあるのかもしれませんが、１０名程度取る大学がほとんどだと思います。中には３０名以内と打ち出してる公立大学もありますから、助産課程の人数が多い大学を探して受験すると可能性は高くなると思います。