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ラストエンペラーの最後のシーンの溥儀が子供にコオロギを見せるシーンは、どういった意味が込められているんですか?

世界史 | 中国史3,664閲覧

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中国には「コオロギは 一万年?生きて 世の移り変わりを見続ける」というような伝説があって、 溥儀が 幼い頃 コオロギが入った虫カゴを 玉座の後ろに隠したのを、 取り出して、今の中国の子どもに見せたら、中のコオロギが まだ生きていて、 そのコオロギは 溥儀の時代から 今の中国までの 長い歴史を見てきたのだ。 長い時間が経ったのだ。 という意味が込められていると思います。

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白髪の老人になった人民服姿の溥儀が、子供の頃に大切にしていた虫箱を、玉座のそばで見つけたシーンですね。 最後、溥儀が忽然と姿を消すシーンから、もうすでに溥儀は亡くなってこの世にはいない、すでに亡霊であると想像しました。蓋の閉まった虫箱から、何十年も経って生きたコオロギが出てきたことからも、現実ではないとわかります。 溥儀の亡霊が、荒波にもまれる辛い人生を終えて、かつて生まれ育った我が家、紫禁城に帰ってきました。 苦しい獄中生活ではすっかり忘れていた幼少時代、王家に生まれ何不自由なく暮らしていた頃のことを思い出しました。権力とはなにかも知らず、コオロギを手に玉座に座らされた幼い頃の自分。 溥儀は死んで自由の身となって、あの頃の無邪気で幸せな子どもの心を取り戻して天へと上っていかれたのかなと想像しました。