案外、同じくらいの数の妖怪がいるかもしれませんね。 ていうか、八百万の神というのは、どんなものにも魂が宿るという考え方でしょうから、小さな神さまなんか妖怪と変わらないんじゃないでしょうか。歳を経て特別な力を獲得した動植物や物質は「付喪神」と呼ばれる一方で、特に物質の「付喪神」は「物の怪」とも呼ばれますしね。日本語の「かみ」は、もともとは目に見えない超自然的な力全般を指してたんでしょう。貧乏神とか祟り神とか憑き神とか疫り神とか、「～神」って付いてますが、性格的には寧ろ妖怪といった方がしっくりくるようにも思います。 水木しげるなんかも、犬神、猿神、蛇神なんかを妖怪として紹介してますし、「古事記」のメインキャラの神様たちを妖怪とは呼べないでしょうけど、神とも妖怪とも呼べる「かみ」たちが相当数いるんじゃないかと。