この日のライブを見に行っていた者です。
「ファイティングマン」という曲の演奏中のことでしたが、ドラムの音だけタイミングがずれてしまったんです。
客の私でも「これは一度演奏を止めなくちゃまずいだろう。」と思っていた矢先、宮本さんが持っていたマイクをドラムセットに向けて投げつけたんです。
(※ドラムスの富永さんに向けては投げていませんでした。)
それで宮本さんが、「お前の力が必要だー! ドラムはお前しかいない!」と叫んだ(歌った?)のですが、実は「ファイティングマン」の歌詞の中で、「お前の力必要さ~」という一節がありまして、それを準えてアドリブで富永さんを励まし、鼓舞しようとしたのです。
確かに宮本さんがマイクを投げつけたのには、私もびっくりしました。
「演奏を止めるにしても、他に方法があるだろう?」という人もいるでしょう。
他のアーティストであれば、最初から演奏をやり直すか、MCをはさんで止まった所から演奏を再開することでしょう。
しかし「ファイティングマン」はライブで非常に盛り上がる曲で、この日のライブ終盤で演奏されとても盛り上がっていました。
宮本さんは盛り上がった空気を下げたくなかったんだと思います。
かなり強引な方法ではありましたが…。
ですが中途半端に演奏を止めていたら、その曲だけでなく、その日のライブ全体がグズグズになっていたと私は思います。
宮本さんがマイクを投げつけて、水を打ったように会場が静まり返りましたが、演奏を再開すると、その場の空気が一気に最高潮に達しました。
その間ほんの20秒程…。見事と言うほかありませんでした。
私もYouTubeでこの時の画像を見ましたが、今回のラジオの生番組での騒動で、この動画へかなり辛辣なコメントが書かれているのを見て、この日の真相を知る者としてはとても悲しかったです。
(※ちなみにラジオの一件について私は、どちらに非があるかというより、どちらも大人気なかったと思っています。)
この日のライブの後、エレカシは次のライブツアーの為に合宿をしたと言う話を聞きました。
そのツアーの、確か渋谷のクアトロだったと思いますが、今までの音と違い、凄みが増している事に驚きました。
特にドラムスの富永さんの演奏には鬼気迫るものがありました。
宮本さんの行動ばかり注目されますが、メンバー全員、音楽に対してとても真面目なんです。
長々と失礼致しました。