ＡＤＨＤ当事者です。 まず、質問者さまの苦労、お察し致します。そんな中、後輩さんのことを突き放すのではなく、「悩み」として考えて下さったことを、部外者ながら有難く思います。ありがとうございます。 質問者さまがＡＤＨＤについてどの程度理解されているか分かりませんので、当事者の視点から、後輩さんの気持ちを想像で代弁させて頂きます。後輩さんはＡＤＨＤのボーダーである、そして薬を服用している、とのことですが、この２点から後輩さんは大分、自身の障害についてツラい経験をしてきたのだろう、と思いました。 というのも、大体の人は自分が発達障害であるという事実は認めがたく、それを認められた（或いは認めざるを得なかった）としても、心療内科などに通院するのには結構な勇気を要します。また、受診ないし検査を受けたということは、そこに至るだけの悩みを抱えていた、ということでもあると思います。 恐らく、保育士という仕事に向いていないのは、ご本人が一番よく理解しているのではないかな？と思います。しかし、一方で、「じゃあＡＤＨＤに向いてる仕事って何なの？」という問題もあります。よく、関連書籍を読むと、おすすめ職業に芸術家や芸能人などと書かれていますが、ほとんどの人には参考になりません（苦笑 生きていく以上、働く必要があります。残念ながら、日本ではＡＤＨＤは社会的に受け入れられにくい発達障害でありながら、支援や福祉が十分機能していない、という現実があります。邪魔者だと自覚しながら、日々ミスをしつつ仕事に臨むのは、とてもツラいことです。 ------------- と、一応後輩さん視点で前置きさせて頂きましたが。 決して、「だから我慢してくれ」と言いたいわけではありません。 我慢はよくありません。しかし、能力が無いだけで、悪気があるわけではない後輩さんを責めたり、否定して欲しくはない、ということです。我慢し続けた結果、怒りという形で爆発してしまう前に、どうにか折り合いを付けられないか、話し合ってみて欲しいと思うのです。 とりあえず、後輩さんの「得意なこと」「出来ること」「苦手なこと」「よく失敗してしまうこと」などを聞いて、箇条書きにしてみて下さい。次に、質問者さまが後輩さんに対して「どうしても仕事上して貰う必要があること」「出来ればして貰いたいが無理しなくても良いこと」「しないで欲しいこと」などを話し、こちらも箇条書きにしてみて下さい。 また、お二人の関係や能力とは別に、保育士という仕事柄、職場のルール上、どうしても変えられない物事もあると思います。それらも一緒に箇条書きにすると分かりやすいと思います。 それらを並べて、譲歩出来るところは譲歩し、なるべく後輩さんが得意分野で力を発揮出来るような環境を考えてみて欲しいのです。それでも難しい場合は、やはり後輩さんには、保育士という仕事は向いていない、ということになります。いえ、「少なくともこの職場には向いてない」という方が正しいでしょうか。 もしかしたら、その後輩さんも、適切なサポートが受けられれば、保育士さんとしてバリバリ働くことも出来るかも知れませんから。…私も保育士の知人がいますが、話を聞く限りそういう現場はほとんど無いだろう、とも思いますけどね。 ＡＤＨＤとはいえ、子供を預かる、人生や人命にも関わる仕事です。もし取り返しの付かないミスを犯せば、周りの迷惑はもちろん、後輩さん本人も、さらに傷付き苦しむことになると思います。仕事の向き不向きは、本人にとっても、周囲にとっても重要な問題です。 質問者さまの悩みが、円満解決出来るよう、応援しております。 後輩さんのことも応援しております。よき道が見つかりますよう。