なぜアジアの人々は顔の彫りが浅いのですか?気候の影響ですか?

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ThanksImg質問者からのお礼コメント

みなさん詳しい説明ありがとうございました!

お礼日時:2015/11/2 23:10

その他の回答(2件)

アジアと言っても、彫の浅い顔立ちなのは中国人、モンゴル人、朝鮮人、日本人など北方モンゴロイドの系統であって、タイ人やミャンマー人、インドネシア人など東南アジアなどの南方モンゴロイドやインド系などは該当しません。東アジア系が彫の浅い顔立ちなのは、厳しい冬の寒さに耐えるように適応したからです。 この点ではヨーロッパ系とも共通していますが、気候条件を細かくみると大きな違いが見られます。 欧州の気候はイギリス、フランス、ドイツなどは西岸海洋性気候、イタリアはギリシアは地中海性気候、ロシアやポーランドなどは冷帯気候ですが、全体的に高緯度(北緯40~50°)であり日光照射量は東アジアよりかなり少なくなります。これがヨーロッパの人々の肌の色が白くなる原因です。大きな暖流である北大西洋海流と偏西風のため寒暖差が小さく湿潤な気候なりますが、一方で東アジアは欧州より低緯度(北緯30~40°)ですが、モンスーン(季節風)の影響で夏は南方から暖かく湿った気流が運ばれ、冬は北方から寒く乾燥した気流が運ばれるため、寒暖差が大きくなります。このため、欧州の寒暖差は東アジアほど大きくなりません。例えばパリは冬の平均気温5℃くらい、夏の平均気温20℃くらいです。これに対して東アジアはどうかというと、北京は冬の平均気温-5℃くらい、夏の平均気温25℃くらいです。また、冬は欧州の方が湿潤で、東アジアは乾燥します。乾燥していると体感温度が低くなることはご存じのことと思います。つまり、冬の気温は東アジアの方が低く乾燥してより寒くなるので、厳冬に耐えるために体表面積を小さくして体の熱を奪われないように、のっぺり顔で手足の短いずんぐり体型に進化したと考えられます。緯度や平均気温云々ではなく、厳冬に耐えて生き残れるかが重要だったというわけです。なお、ヒトの両脚の筋肉量は全身の約半分、両腕の筋肉量は全身の約1/8を占め、ほとんど筋肉の塊と言ってよい部分です。こうした特徴は運動性能を犠牲にしてしまいますが、生き残るために有利だったわけです。 なお、縄文人は東アジアでもあまり寒くならない温暖な地方(中国大陸の南部)と日本が陸続きだったころに日本列島にやってきたため、厳しい冬に耐える必要があまりなく、比較的彫の深い(表面積の大きい)顔のままでした。 それから、アジアの熱帯雨林は東南アジアに多くありますが、人類が東アジアに進出するためには一度は通らなくてはなりません。そこでいったん小型化して北方進出によってふたたび大型化したとする説があってもさほど不思議ではありません。 また、皮膚の色については、ヨーロッパ系はアフリカから出てからあまり南下せず欧州にやってきたのに対し、北方モンゴロイド系はインドから東南アジアを経て中国大陸にやってきました。この歴史の違いが肌の色の濃さにも反映されているのではと考えられます。 このあたりは、人類ルーツをたどって考えると分かりやすいでしょう。 現生人類がアフリカから出てユーラシア大陸に進出したのが約5~7万年前、そこから分岐して約4万年前に欧州、東アジアに到達しています。 DNAからみた氏族の系譜 http://plaza.harmonix.ne.jp/~onizuka/Clans.html Y染色体から日本人の故郷を探る http://www.geocities.jp/ikoh12/honnronn4/004_08_2Ysennsyokutai_karamita_sosenn..html 人類進化の系統樹 http://fnorio.com/0080evolution_theory1/Evolution_of_human_beings1/Evolution_of_human_beings1.htm

oji_plさん、ご指摘ありがとうございます。 おっしゃるように、ホモサピエンスがアジアに進出して以降、日本が中国大陸南部と陸続きになったことはなく、縄文人が中国大陸南部からやってきたという南方ルート説は最新の地形研究で否定されていますね。確認しました。 >なお、縄文人は東アジアでもあまり寒くならない温暖な地方(中国大陸の南部)と日本が陸続きだったころに日本列島にやってきたため、厳しい冬に耐える必要があまりなく、比較的彫の深い(表面積の大きい)顔のままでした。< 本文中の↑の部分の記述は誤りです。 正しくは朝鮮半島とサハリンルートですね。となると、いわゆる縄文人と弥生人の顔立ちの違いは寒暖差の大きい北東アジアに適応してきた期間の長さの違いが主な要因と考えると妥当に思えますね。

頬骨(ほほぼね)の突出が大きく、顔が扁平に観えます。特にモンゴル人に顕著ですね。シベリアに住むモンゴロイドも東南アジア諸国のモンゴロイドも基本的に差異は無く、気候の影響と言うより、やはり人種的なDNAの差異ですね。