昭和期に「ビリギャル」のような青少年はいたのでしょうか?
昭和期に「ビリギャル」のような青少年はいたのでしょうか? 「ビリギャル」とは、高校生の頃に成績が振るわず、派手な服装・髪型をしていたが、ある指導によって成績が急上昇して、とある「一流大学」に進学した女性の事です。彼女に関するそうしたエピソードは書籍化され、また近日中に映画化されるようです。 さて、彼女はごく近年に高校生だったわけですが、このような事例がもっと前の時代にもあったか、また仮にあった場合、それが現況のような形で世間から注目される(媒体等で喧伝される)事があったかを、お尋ねしたいと思います。 対象は女子に限りません。男子も想定します。 対象とする主な時代は、前世紀かつ新制高校発足後の時代とします。 (新制高校発足以前の時代に中等教育を受けた人は限られ、かつ当時中等教育を受けた人は相当品行方正だったようです。時代=戦前を考えても、後の「ビリギャル」的な存在は考えにくいのです) 特に1980年代前後の時代(当時10代だった世代)に関心があります。 以下の意味で。 ・この時点で大学への進学はある程度大衆化していたが、現状よりは低かった。特に女子の進学率が低かった(短大に進学する人が多かった)。また受験競争の激化が「受験戦争」と呼ばれて社会問題化していた。 ・当時も青少年問題が社会から関心を集めていた(校内暴力・暴走族等。家庭内暴力を扱った「積木くずし」という単行本やドラマも人気を集めた)。またその虞犯者とは必ずしも一致しないが、不良的なファッションに関心を持つ青少年も多かった。 ・この時点での社会の教育論・青少年論の対象は、「エリート受験生」か「非行少年」のいずれかであることが多く、その他はあまり論じられなかった。また前者と後者は決定的に異質な存在とされていた。 無論、団塊の世代など、それ以前の世代でも構いません。 恐らくは、このような事例はいつの時代でも少ないと思いますが、1980年代前後等の時代においては、落ちこぼれで派手なファッションの子が名門大学に進学するような話は関心を集めなかった事が、後の「ビリギャル」のような本が出なかった要因でしょうか? または当時の大学入試がそのような受験者が入り込む余地が無いほど厳しかったとか。 また、当時彼女のような境遇だった人は、この話を読んで「私も昔はあなたのようだった。頑張れビリギャル!」と思う事が多いのでしょうか?
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