「痩せる」とは体脂肪が減ることです。
だから脂肪を燃焼させる、有酸素運動を理解しないとダメです。
第一に、有酸素運動で大事なのは心拍数です。
心拍が毎分(160-年齢)ぐらいまで上昇する運動強度ではじめて、
脂肪が効率良く燃焼されます。
縄跳びも、かなりのペースで飛ばないと、運動負荷が軽すぎるハズです。
また同じ運動を数ヶ月続けると、体が慣れてきて疲れにくくなりますが、
心拍数もあがりにくくなるので、ペースも少し上げないといけません。
第二に、一定時間以上続けなくても、脂肪は燃えるということです。
よく言われる、「20分たったら脂肪が燃焼され始める」というのは不正確です。
運動開始時に使われるエネルギーは、脂肪が三割、グリコーゲンが七割で、
10~15分後にその比が、五分五分になり、
20~25分後には、脂肪が六割、グリコーゲンが四割になります。
つまり30分以上連続で縄跳びできれば効果的ですが、
30分以下でも時間相応の効果はあります。
第三に、運動時間は分散しても良いということです。
運動を止めれば、筋肉の活動自体は止まりますが、
血流循環や酵素反応などの、脂肪燃焼作用は45~60分間は続きます。
最近の医学論文では、30分の運動を一日一回でも、10分を一日三回でも、
燃焼される脂肪の量は、大差ないという報告があります。
何より大事なのは、運動だけで痩せるのは難しいということです。
食べ過ぎと運動不足が太った原因なわけで、ふたつとも改善しないといけません。
たとえ丸一時間縄跳びを続けても、消費するカロリーは、白米で茶碗一杯ぶんもありません。
つまり食べ過ぎを運動でチャラにするのは、ほぼ不可能なわけです。