インドのカースト制度に関して

世界史1,265閲覧

ベストアンサー

この回答はいかがでしたか? リアクションしてみよう

ThanksImg質問者からのお礼コメント

皆さんありがとうございました。

お礼日時:2010/7/23 19:33

その他の回答(2件)

ねこ汁のその作品は僕も読みました。確かに泥棒のカーストというものがあり、カーストとして認知されているがかといって捕まれば半殺しの目に合うというのは何とも不条理だなと思いました。 他の方も書いておられますがインドの憲法は階級制度を否定していますし、また宗教的な側面から主に下層カーストをヒンドゥー教から仏教への改宗させようとする活動もあったようですがあまり成果は上がらなかった様です。 それほどヒンドゥー教はインドの人々に深く根付いているということなのでしょう。確かあの作品の中でも最下層のカーストの少女の話が出て来て、その少女は何かに葛藤している様でしきりに怒りを顕にしているがいずれ大人になれば全てを諦めて道端に座り込んでいるのだろうという風に締めてありましたね。 全く酷い現実だと思います。カルマなど本当は無いのですから・・・。

カーストには四つのヴァルナ(種姓)と無数のジャーティ(身分・職制)に分かれていて、一般に二つを合わせて「カースト制度」と呼ばれています。身分や職業は親から受け継がれ規定されています。途中でカーストを変えることはできません。ですから、親の職業が「泥棒」の場合、子供もそれ以外の職業や身分に変わることさできないのです。もちろん、泥棒が認められているわけではありません。しかし、この世でカルマを積み重ねても、来世でないと上の身分にはならないのです。 現在の憲法下(独立インド憲法)では身分差別は禁止され、カーストも否定されているのですが、庶民の生活には根付いています。今だに家の名誉(身分)を守るために、人権を無視した、ひどい悪習慣がのこっています。 簡単にインドのカーストを説明しますと…… バラモン 聖なる職に就いたり儀式ができる。僧侶、司祭と訳されます。 クシャトリア 王、貴族、軍人など政治力や武力をもちます。王族、武人と訳されます。 ヴァイシャ 一般市民。商業、製造業に就ける。平民と訳されます。 シュードラ 先住民で、被征服民となった人々。一般的に人々が嫌がる職業にのみ就くことが許されます。奴隷と訳されることもあります。 アチュート(ハリジャン) カースト外の人々。不可蝕賎民と訳されます。しかし、インド人の2割を占めます。