まず、「薬を飲んでいないから詐欺罪になる」という発想自体がズレてるよ。障害年金は、病気や障害によって生活や仕事に支障が出ている人を支える制度であって、「薬を飲んでいるかどうか」だけで決まるものじゃない。例えば、精神疾患の治療は薬だけじゃなくて、カウンセリングや生活環境の調整も含まれるし、副作用や本人の意向で薬を飲まない選択をする人もいる。それは主治医の判断や患者本人の事情によるもので、制度上問題ないんだよ。
そもそも障害年金の審査はめちゃくちゃ厳しい。診断書には、医師が客観的に「どれくらい生活や仕事に支障があるか」を具体的に記載しなきゃいけないし、日本年金機構が審査して、本当に基準を満たしている人だけが受給できる。審査する側は、医療知識を持った専門家がチェックしてるから、ちょっとやそっとのごまかしじゃ通らない。しかも、年金をもらい続けるには、定期的な更新手続きが必要で、そのたびに診断書を提出しなきゃいけない。もし「もう治った」と判断されたら支給停止になるし、不正があれば年金機構が調査する。だから、わざと薬を飲まないで障害年金をもらおうとしても、そう簡単にいかないんだよ。
それに、精神疾患を持っている人の中には、そもそも「自分が病気だ」と受け入れられず、薬を拒否する人もいる。これは病気の症状の一部でもあるし、薬の副作用がつらくて飲めない人もいる。だからといって、「薬を飲まない=詐欺」にはならないし、仮に薬を飲んでなくても、生活に支障がある状態なら障害年金の受給は正当なもの。もし「薬を飲まないと年金をもらえない」なんてルールになったら、副作用で苦しんでいる人や、薬が効かない人はどうするの?そういう現実を無視して、「薬を飲んでないのに年金をもらってるなんて詐欺だ」と決めつけるのは、あまりにも短絡的すぎるよ。
実際に、薬を飲まずに障害年金を受給している人はいるかもしれない。でも、それは本人や医師の判断によるもので、違法でも不正でもない。もちろん、もし誰かが本当に詐欺をしているなら、それは問題だけど、障害年金の審査の厳しさを考えたら、意図的にごまかして受給し続けるのはほぼ不可能だよ。だから、「薬を飲まないで障害年金を受け取る=詐欺」という考え方自体がズレてるし、制度の仕組みを知らない人の誤解にすぎないってこと。