そうですね、確かにボキャブラリーが多い方がいいというのは、私も感じます。
ただ、「言い換え」という意味で多い方がいいということではなく、あくまでも「表現の幅」として多い方がいいという感じですね。
単に単語を知っていればいいということではないように思います。
シンプルな方が伝わりやすいという考えもその通りですが、例えば恋愛占いで「上司のAさんはあなたに愛情を持っていますよ」という答えになった場合、確かに見た目はシンプルですよね。
ですが、Aさんがどんな愛情を持っているのか?
男女としての恋愛の愛情だけでなく、「部下に対する仲間愛」とか「友達のように気が許せる友愛」「誰に対しても好意的に接する博愛」または「妹のような、家族愛に似た愛情を持っている」など、色んな「愛情」の可能性が存在するはずです。
タロットで愛情を表す何かのカードと共にペンタクルの3や6が出ていて、「上司としての、部下への仲間愛がある」というような印象があるのに、それらの細かい部分を表現せずに「Aさんは上司として、愛情がある」だけで伝えてしまうと、確かに答えとしてはシンプルですが、
「愛情を持っているということは、Aさんは私を恋愛対象として見てくれてるんですね!」
という風に、正しく伝わらない短絡的な鑑定になってしまいます。
(私は占い師ですが、細かく書いたつもりでも、実際にこういうことはあります。特に恋愛の依頼では「相手も自分のことが好きであってほしい」と望むバイアスがかかっていますので、「好き」とか「愛情」という言葉は全て「恋愛感情があるんだ!」と思われやすいのです。)
しかも、こういう風に「恋愛対象としてなんですね!」と言ってくれるのであれば後で訂正できますが、それを言わずに自分の中で「恋愛の愛情なんだな」と認識してしまう場合もあるかと思いますので、やはり最初から細かい部分を正しく表現して伝えるために、ボキャブラリーは多い方がいいのかなとは思います。