トラブルの可能性はゼロでは無いです。
まず肖像権は法律に書いてある権利ではありませんので、肖像権の侵害というのは、その人の主張であって、それだけで違法だという事ではありません。
肖像権というのは、法律で直接的に保護されていないどころか、その定義すら法律上は明確になっていません。そもそも、法律に書いていないのですから。
しかし、人には肖像権という権利があって保護されるべきだという主張が一般的になっているのは事実ですし、肖像権を主張する事は自由です。
したがって、肖像権の侵害だと言われてもそれだけでは直接的には違法だとか、犯罪だという事はありません。あくまでもその人の主張です。
また肖像権が法ではなく主張だという事は、何が肖像権の侵害なのかもその人の主張によるわけです。
つまり、何が肖像権の侵害になるとか、ならないと言い切る事は出来ません。その人がどう主張するのも自由なのですから。
肖像権の侵害だと言われても、法律には肖像権はないので、だからどうなんだ?という話ですが、例えば具体的にどういう損害があって、いくら賠償して欲しいという民事訴訟になった場合、その賠償請求が法的に認められる場合はあります。
例えば、勝手に写真を使われたから不快な思いをしたので賠償しろという程度では、現実的には無理筋なので、この程度で訴訟になる事は無いと思います。
しかし、苦情が入るとか、ちょっとしたトラブルになる可能性はありますよ、という事です。
肖像権の侵害というのは、その人の主張であって別にそれ自体が違法という事ではありません。
あくまで法的にいうと、写真の著作権は法律で直接的に保護されていますので、写真の使用に当たってはその写真の著作権者、つまり通常はその写真を撮影した人の許可が必要ですが、一方で肖像権というのは法律ではありませんから、写真の被写体に許可を求める必要はありません。
ただ法律がどうこうの話じゃなくて、トラブルを避けたいのであれば、集合写真の撮影時に撮影した写真の使用範囲まで、被写体との合意をしておくのが良いと思います。
もう撮った後なら20人全員に、集合写真を送っても良いか聞いたらどうでしょうか?
肖像権というのが、法律ではなくあくまで主張であって、何を主張するのもその人の自由ですから、第三者がこれは肖像権の問題はありませんとは言い切れません。
最悪、苦情や弁護士を通じて訴えがあったとしても、とんでもない賠償が発生するような事にはならないと思いますが、トラブルにはなるわけです。