福祉職をしています。 知的障害がある方の家族会に関わっています。 『草間彌生や山下清などの成功例を挙げて「何か１つでも良いから優れた部分を見つけてあげて下さい」と言う先生がいるが、うちの子にはそれが無いんです。』と、涙ながらに訴える親御様が少なくないです。 「障害は個性なんて、多様性の時代になって生まれた綺麗事」と言い切られる方もいらっしゃいます。 数百人の障害を抱えた方と接していますが、障害の特性を個性として生かせている方は、残念ながら１人もいません。 私達、福祉支援者は「本人のストレングス・エンパワメントに注目した支援をしましょう」と勉強会で常々言われ続けていますが、現実的には難しいです。 そういう趣味を通じた友人が出来て、個々の強みを生かした作品が出来れば素晴らしいと思います。 趣味としてならば十分に実現可能でしょう。 ただ、それを「仕事」とするとなると話は別です。 健常な方でも会社を立ち上げて収益化する事は非常に難しいです。 具体的な経営計画を考えた上での話ならば真剣に聞いてくれる方もいるでしょうけど、現時点の話だと「障害者が何か言っている」という様にあしらわれてしまうでしょう。 図書館などで個人事業主の始め方、制作進行の仕事などについて調べて、夢を具体化させていけば良いと思います。 頑張って下さい。