キリスト教の権威が堕ちたですね。 １４世紀猛威をふるったペストではいくらキリスト教会が威信をかけて宗教儀式を繰り返しても死者は増すばかり。 神などいない。ご利益ないじゃないか。キリスト教の懐疑論が起こる。 教会の聖職者が次次死に聖職者が死に絶えた教会も出てきた。 当時の医者はやぶ医者ばかりで瀉血したり動物の糞を患者の切り取った患部にぬったり糞をくすりになると呑ませたりしますます死者が増えるばかり １４世紀ヨーロッパで大流行した黒死病は５０年間続きヨーロッパの人口の３分の１が死に人口が回復するのに２世紀かかった。 ●ペストを大流行させたのは教皇インノケンテイウス8世だといいますね。 魔女狩りや異端審問でヨーロッパ中で大虐殺を行っただけでなく聖職売買や親族登用などで莫大な富をきづいた。 彼は動物は悪魔の手先と考え魔女裁判で女性が処刑されるときペットも一緒に火刑にすることを命じた。猫オオカミ蛇きつね鶏を発見次第殺す。 これらはネズミの天敵である。天敵が減ってネズミ大発生をまねいた。ペストは猛威をふるった。 １６６６年ロンドンは大火に見舞われたがこの大火事のせいでペスト菌が死滅しその後の死者は減った。それまでイギリスはペストに悩みぬいてた。 死病で農村人口が激減、労働力が減り相対的に労働者の地位が高まった。 人口激減による労働力不足を領主たちは重税や労働負担の強化で補おうとした。 そのため農民の不満が爆発して農民一揆 ●仏ではジャックリーの乱、英ではワットタイラーの乱がおこる。 ワット・タイラーの乱を率いたジョン・ポールは 「アダムが耕しイブが紡いでいた時代。一体誰が領主だったか?]農民たちを鼓舞した。 アダムが耕しイブが紡いでいた時代 には領主なんて身分制はなかったではないか？ またいかなる宗教儀式をもってしても止められないペストの脅威の前でキリスト教の権威は失墜しその後の宗教改革につながる。黒死病は中世に終わりを告げる役割をした。 西欧より東欧にユダヤ人が多い理由は ヨーロッパの中世に吹き荒れたペスト禍でヨーロッパの人口の三割が命を落とした。ユダヤ人は衛生に気を使ってたから死者が少なかった。 ユダヤ人の多いスペインも黒死病が少なかった。 ユダヤ人は手を洗うし一方キリスト教徒は手洗いもせず町は糞尿地獄だった。 ペストはイスラム教徒と組んだユダヤ人がキリスト教徒を滅ぼすために仕組んだ陰謀とふれまわりユダヤ人殺しが始まった。 ドイツの３百５０か所以上で火刑、 八つ裂き、拷問でユダヤ人は血祭りにあげられた。キリスト教に改宗してたユダヤ人さえも殺され、またペストが流行ってない地域のユダヤ人まで殺された。 借金帳消しにするためにユダヤ人から借りた借り証文も一緒に焼かれた。 ドイツのユダヤ人が沢山東欧に逃げたのです。農業国だったポーランドの国王カシミール３世はすぐれた通商能力や手工業技術を持つドイツユダヤ人の移住を両手をあげて歓迎した。 西欧に吹き荒れた魔女狩りの嵐もロシア正教やギリシャ正教では起きなかった。 教会公認の医者はネズミがペスト菌を媒介してるのに気付かず、犬猫がペスト菌をまきちらすと信じてたので 犬猫を駆除すればペストは食い止められると信じた。 結果は全然逆。 ﾕﾀﾞﾔ人にペスト患者が少なかったことからペストはユダヤ人のしわざと決めつけユダヤ人大虐殺を引き起こした。この時多くのドイツのユダヤ人が東欧に逃げた。 ペスト流行後は 遺産処理問題のために、法律家の需要が高まったという。 となるとまたユダヤ人の出番だよねー。 ペストの時焼かれるドイツのユダヤ人