「空間」は ものが存在するための広がりや 場所そのものを指します。 たとえば、「部屋の広さ」や「宇宙の広がり」のような、 物理的な広がりのイメージとなります。 何も存在しなくとも空間はそこに存在します。 「場」とは、 物理量を持つものの存在が、 その近傍・周囲に連続的に影響を与えること、 あるいはその影響を受けている状態にある空間のこと、 そのものの力が周囲に及んでいると考えられる空間のこと。 電場、磁場、重力場のように、 「何かがそこに存在していると感じる力の働き」を指します。 目には見えませんが、 物体に作用する力によってその存在がわかります。 簡単な言葉で言うと、 空間は「ただ単に広がっている場所」。 場は「その場所で何か力や影響が働いている状態」。 ＞ 空間はあるが、場はない場合はあるのか？ 現在の物理学の理解では、空間が存在する限り、 何らかの場は存在すると考えられています。 ＞ 場はあるが、空間はない場合はあるのか？ 現在の物理学の枠組みでは考えにくいことです。 場は、空間の各点に定義される物理量です。 空間がなければ、場の値を定義する場所がありません。 ＞ 空間も場もない場合はあるのか？ これも、現在の物理学の枠組みでは考えにくいことです。 上記の議論から、空間と場は密接に関連しており、 一方なしに他方が存在することは 考えにくいことがわかります。