6L6GCが正解です。フェンダーの回路図には6L6GCと明記されています。GT-6L6-R というのは、特定の販売会社がつけた名称で、一般的に用いられているものではありません。つまりフェンダーが発注した時、6L6GCと互換性のある真空管でどこかの取引先からそういう名前の真空管が納められたということです。 おそらく GROOVE TUBES(グルーブチューブ) 。この販売店は、ロゴマークを印刷させて仕入れ、いかにも自社で製造しているかのように装っていますが、製造元ではないようです。次々と名称を変えて、特別な商品に仕立て上げてギターマニアに「違う型番だから違う音がするに違いない」と錯覚させて販売数量を稼いでいるのでしょうね。そして、やがてその型番が無くなるというものです。 http://www.cfe.co.jp/groovetubes/6l6series.html では、6L6系にいろいろな名前を付けた痕跡を見ることができます。 6L6系は、改良によって耐圧や許容損失が向上したものがあり、このギターアンプは6L6GCを前提にしています。ビンテージ真空管に憧れて、6L6や6L6Gを使うと、短時間で真空管が昇天してしまいます。 プッシュプルを構成している出力管の電流にバラツキがあると、ブーンというノイズが出ます。かならず真空管メーカーがセットにしたペアチューブを使ってください。販売店で測定してぴったり合わせたペアーは、経時変化でバランスが崩れてきます。製造ロットが同じで特性がある程度揃っていることが重要です。 プーチンに対する経済制裁で、現在間違いなく確実な経路を通って入荷するのはたぶんJJのみです。JJの6L6GCのペアー管を探して下さい。