大学院を受験するというのは,大学を選ぶわけではありません。
どの先生の研究室で2年間の勉強と研究をするかを選ぶことです。
ですから,どの大学の大学院のどの専攻を受験するかは,まず
どの先生の研究に興味があるかを決めることになります。
先生が決まったら,その先生が受け入れ可能かどうか打診して,
もし入試で合格すれば受け入れるという約束をしてもらえれば,
その専攻の修士の募集要項をとりよせて,そこにある試験を
受けることになります。たいていは,学部の成績証明書,
志望理由書,研究計画(予定指導教員と作る大学もありますが
学生が書く大学もあります)と,英語のスコア(TOEIC, TOEFL
など,専攻によって異なります)が書類としては必須です。
これに加えて,小論文と専門や基礎の筆記試験と面接で,
総合点で合否が決まります。専門科目は,受験先の専攻の
下にある学科の講義の中から選択する形になります。
他大学からの受験生の入試成績は,合否ボーダー付近以下に
しか分布しません。内部学生は数名が不合格になるくらい
ですが,他大学生だけの競争率は2倍以上3倍以上になり
ます。学部入試の倍率と同じと考えればいいです。入試の
答案用紙の採点をすると(名前は伏せてあるけど)すぐに
他大学生の答案は区別できます。白紙部分が多いから。
大学には学習指導要領がありませんから,同じ名前の学科
であっても,大学によって教える内容は違います。だから
他大学受験生には不利になります。小論文と英語のスコアと
筆記試験のところで,頭の良さを判定します。出身学部の
大学の偏差値とか,そういうくだらない数値は一切関係あ
りません。そもそも偏差値なんて,大学の価値も,卒業生
の価値も表していませんので。