これから言うのは例え話です。
実は推しの子には原作ゲームがあり、マルチエンディングです。
衝撃的な最悪のバッドエンドにカミキ勝利エンドがあります。アクアが死んだ後に主要人物が次々と罠に嵌められて死んでゆく、最恐最悪のエンドですが一見の余地があります。
トゥルーエンドは3つあり、それぞれ有馬かなの推しの子エンド、黒川あかねとのバディエンド、ルビーとのインモラル匂わせエンドがあります。
また、ノーマルエンドではありますが、カミキ・アクア共倒れ後の斉藤ミヤコの実子として転生する通称ママエンドもあります。
このように様々な魅力的なエンドを持ったゲームなので、漫画もどのエンドを選ぶのか期待されてましたが、漫画が選んだのは選択肢をミスった時に到達する、誰とも何にもならないし転生も出来ないエンド未満の通称ゲームオーバーでした。ゲームオーバー扱いなのは、他がちゃんとスタッフロールが流れるのに対し、これだけ高速スタッフロール終了で、明らかに正規エンドの扱いでは無かったためです。しかも漫画特有のオリジナル補完をするでもなく、早く本当の別エンドを選んでと言わんばかりの手抜き・省略・モノローグっぷり部分は、余すところなく漫画で再現しやがりました。こんなのほぼ打ち切り同然です。
なんで多彩な魅力的エンドのある中でよりによってこのゲームオーバーを締めに選んだのか、本当に不思議でなりません。一説には次作のために時間が無かったとか、みんなが期待してるエンドを全て裏切りたかったとか、うっかり大事な伏線描写をし忘れたとか、飽きた寝るとか、色々言われています。
勿論、推しの子に原作ゲームはありません。
でも何か選択肢をミスった読後感が残るのです。