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語尾に付く「ない」について、体系的に分類した説明がありますので、ご紹介します。ご参照ください。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 【「ない」の分類】 (1)形容詞の語尾=“打ち消しではない”(「ない」を他の語と“付け替え不可”) ...①一語の語尾....あぶな・い/きたな・い/しがな・い/せつな・い ...②複合の形容詞....情けな・い/仕方な・い/みっともな・い/つまらな・い/とんでもな・い ...③形容詞形成の接辞(①②に準じる「ない」)....せわしな・い/かたじけな・い/おぼつかな・い (2)“打ち消し”の助動詞(「ぬ」「ん」と“付け替え可”) ...④動詞の未然形に付く....書か・ない/行か・ない/乗ら・ない (3)形容詞型の“打ち消し”(「ございません」「ありません」に“付け替え可”) ...⑤形容詞の連用形に付く....よく・ない/安く・ない/美しく・ない/まずく・ない ...⑥形容動詞の連用形に付く....静かで・ない/おだやかで・ない/きれいで・ない ...⑦動詞の連用形に付く(「たく」を挟む)....見たく・ない/食べたく・ない/したく・ない/行きたく・ない (2)の④で挙げた動詞の未然形に付け替えられる「ん」には、2種類あるので、注意が必要です。 打消しに用いられるのは、「ぬ」の転訛語です。 (もう)行か“ん”=“行かない”(“ん”は“ぬ”の転訛) (いざ)行か“ん”=“行く”(“ん”は“む”の転訛) 「もう行かん」の「ん」はNUからUが落ちたもので、「N系のん」といいます。 「いざ行かん」の「ん」はMUからUが落ちたもので、「M系のん」といいます。 (3)の⑤⑥⑦で挙げた「形容詞型の打ち消し」とは、“「ない」自体が打ち消しを表す形容詞”ということです。 ですから、「ない」の前には、形容詞にかかる「は」や「も」が入れられます。 ....よくは(も)ない/暗くは(も)ない/見たくは(も)ない ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ …奥秋義信『残念な日本語-間違ってばかりの放送・マスコミ言葉に警告!』毎日新聞社、2011年
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質問者からのお礼コメント
ありがとうございます!
お礼日時:11/16 20:51
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実質形容詞の「ない」は存在の否定ですが、形式形容詞の「ない」は事象の打消しです。具体的には以下のような「ない」が形式形容詞の「ない」です。 形容詞・形容動詞型活用語の連用形に続く「ない」 <例> ・美しく<ない> ・静かで<ない> ・男らしく<ない> ・雨で<ない> ・食べたく<ない> ・帰りそうに<ない> 疑問があれば、早めに返信してください。
AIからのお助け回答
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形式形容詞「ない」の見分け方は、以下のポイントを参考にしてください。「ない」が助動詞の場合、同じ意味の「ぬ」に置き換え可能です(例:行かない→行かぬ)。形容詞の場合は「ありません」と置き換えられます(例:遠くない→遠くありません)。また、「ない」の前に助詞「は」が入ると補助形容詞となります(例:遠くはない)。これらの基準を使って、文中の「ない」の役割を判断できます。
形式形容詞「ない」は、次のように見分けることができます。 ・動詞の連用形に「ない」がついている場合 例) 食べない、行かない、見ない ・名詞に「の」をつなげて「ない」がついている場合 例) 希望のない、才能のない、意味のない ・形容動詞語幹に「ない」がついている場合 例) 静かでない、綺麗でない、賢くない このように、「ない」が動詞や名詞、形容動詞に付いて否定の意味を表す場合が形式形容詞「ない」です。文の中で形容詞的な働きをしていれば、形式形容詞と見なせます。
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