かつて、瀬戸大橋の上で車両トラブルに遭って、長時間立ち往生した経験があります。
湿気の多い朝の下り始発列車(3両編成)、北備讃瀬戸大橋?あたりだったと思うのですが、ベタつく潮風でレールが濡れていた?のか、勢いよく空転しはじめました。ところがなぜかそのままノッチを切らなかったため、モーターがうなりを上げて超高速回転になり、やがて過電流?で床下から青い火花が「バー――――――ン!」と飛び、それきり加速出来なくなってしまったのです。
で、すぐ停車するのかな、と思っていたら、列車は延々惰行し続けました。で、宇多津の三角線に入ったところでブレーキをかけて停車。最初はその意味が分からなかったのですが、動けないこちらを尻目に、予讃・備讃とも本線が普通に走っているのを見て「そうか」と気付きました。あのままあわてて南備讃瀬戸大橋あたりの本線上に停車させていたら、下り線は全面運休です。影響を最小限にするために、三角線まで惰行可能であれば惰行して、前後の信号機などにも当たらない場所で停めろというマニュアルがあるに違いない、と思いました。
余談ですが、列車は結局後続のマリンライナー(9両)に連結してもらい、堂々12両編成で高松に到着しました。
という事で、いろいろな事故に備えて、その状況別にかなり細かい想定が用意されているに違いないと確信した一件でした。
ただ今回は大橋本線上で架線が切れたという事ですから、どんな細かい想定をしていてもどうしようもありませんでしたね。気動車かディーゼル機関車(四国にはもうなかったはず)に出て来てもらうしかありません。