・アメリカは出てこないと思います。ただし理由はソ連を見殺しにするためです。共産主義の拡大は新本主義陣営にとってあまりにも危険ですので、日独がソ連を挟撃して力を弱めてくれるのならしばらく放置するでしょう。そのうえで日独による世界征服への危機感から改めてこくない世論を参戦へと導くキャンペーンを始めたと思います。よくアメリカは中立堅持だったといいますけど、ナチスドイツが本格的な侵略を始めてからは全く話が違いますよ。「もはや戦争は避けられない」と徹底的にプロパガンダするようになってました。 ・四国同盟はたしかに無理だったと思います。ただし同盟を推し進めていた松岡洋右外相がドイツによるソ連侵攻の報を聞いたときに発した言葉は「いますぐ日本もソ連を攻めろ」です。要するに同盟でも攻め滅ぼすでもどちらでもよかったんです。ソ連を無効化しなければ、米ソで組まれた連合国に日独は勝てないということですね。独ソ戦は凄惨をきわめた地獄の戦いの末にソ連が人類史上最大の犠牲を払いながらなんとか勝利しましたが、極東地域で日本からの攻撃を受けながらならば話は違ったかもしれません。おっしゃる通りソ連は日本とのみ即時講和を求めるでしょうけど、そんなの聞く必要ないですよね。散発的にゲリラ攻撃するだけでもOKです。同盟国であるナチスドイツの敵ですから日本の敵でもあります。大義はたちます。 ・そしてヨーロッパはナチスドイツが、アジアは日本が制したうえでアメリカとの世界最終戦争へとむかっていくというのは石原寛治の説ですね。この後に日独が連携してアメリカと戦うことができればひょっとしたらわからなかったかもしれませんね。そもそもアメリカが第二次大戦への参戦を決めることができたのは「ナチスドイツがソ連を攻撃した」からです。これで日独に対する二方面戦争ができる余裕ができました。外交的に日本の機嫌を取る必要がなくなり追い込んでいったら、まんまと真珠湾攻撃してくれてくれたので本気の全面戦争できるようになりました。