いいえ、映画版『バービー』のせいです。 バービーの宣伝担当者が、原爆をジョークにした中学生の悪ふざけみたいな内容をSNSに投稿して、日本人を激怒させたのが原因です。 ワーナージャパンは即謝罪しましたが、元凶の米国ワーナーの宣伝担当者は一切謝罪せず、問題となった投稿もそのまま放置していました。ようやく削除したのは、映画公開直前に興行収入がヤバそうだとわかってからです。 その結果、バービーは『君達はどう生きるか』よりも多いスクリーンで上映されたにも関わらず、10億円に届かない興行収入となり、日本映画市場で大爆死しました。 オッペンハイマーの映画関係者は、この状況を見て、公開時期を見送っていたのではないかと思います。バービーの騒動さえなければ、もっと早く公開されていたと思います。 いくら被爆国の日本でも、歴史上の人物をテーマにした真面目な映画なら、反対する人はいないと思います。 実際、オッペンハイマー受賞のニュースは、広島の被爆者に「これをきっかけに、原爆や世界平和についての議論が活発になる事を期待する」と好意的に受け入れられています。