年寄りのおぼろげな記憶です。
戦前 戦後すぐは、元旦が休みで、2日が初荷でした。
つまり1月2日には、商店が開いて、デパートや大賞典では、お屠蘇がふるまわれ、女店員は着物姿・日本髪で接客していましたね。
31日は営業、元旦休み 2日開店ですね。
その後、戦後景気がよくなって、労働者の権利も言われるようになると、昭和40年代くらいまでは、31日は接客業でも夕方前に引き上げて、元旦二日と休みだったようです。
デパートも、2日開店のところと3日開店のところがありました。
この開店時には「初売り」と言って、にぎやかでしたよ。福袋が飛ぶように売れて、客も店員も晴れ着を着ていました。自分も着物を着せられて出かけたのを覚えています。
ただし、一般の雑貨屋など小さな商店は、3日までは休んでいたように記憶しています。
元旦から商業施設が開くようになったのは、バブル期だったと思います。
昭和60年ころには、ダイエーなどの大きな店が元旦から営業していました。デパートは大変迷っていたようですが、元旦営業したところは少なかったですね。
バブルがはじけたあたりからコンビニが台頭し、年末年始休暇の意味がなくなってしまいましたね。また、メガドンなどに集客が持っていかれるようになって、晴れ着で出かける・家族一緒に出掛けるという習慣がなくなって、正月が家族で祝う行事でなくなりつつありますね。NHKの紅白が凋落したころと一致しています。
昭和族にしてみれば、今は町に出ても、正月の風情なんかどこにもないですね。ダウンジャケットにジーンズで、「初売り」と言っても 単なる買い出し部隊みたいに思います。
おせちだって、デパートや通販で買い食いするだけで、日本全国同じものを食ってるわけで、コンビニ弁当と変わりないですね。
旅行と言っても、みんな均一ハワイやグアムで、日本語が通じるから、日本食だから、暖かい海で、というだけで、まあ、それが今の楽しみ方なんでしょうね。