これは、ある方の回答にありましたが、過半数割れとなった自民党の荒業ですね。当時の野中幹事長の「毒まんじゅう」攻撃ですね。
過半数割れとなった自民党が連立を持ちかけた相手が、長年の宿敵であった社会党に対してで、しかも、その連立の条件が、総理の椅子と大蔵大臣の椅子という、内閣のトップとナンバー2の座を差し出したのですからね。
行政の実権を取りたいという社会党にとっては、これほど、美味しい「まんじゅう」は無かったのですよ。飛び付きました。総理と大蔵大臣の椅子以外にも、当時は、政務次官というポストも多数貰えて、各行政機関の政務次官室で、それまでの野党時代とは天と地ほども差があるような待遇を受けることが出来るようになったんです。
ところが、いざ、政権与党となってみたら、行政の裏側が見えてしまったんです。それまで自民党が隠していた政治の裏側が見えてしまった。各国の大使館とかとの駆け引きなど外交の裏側も見えてしまった。
そしたら、それまでは、野党として、何でも反対して、無責任な政策でも言ってられたのが、言えなくなったんです。反対も出来なくなった。自分たちが政府ですからね。
そう、美味しそうに見えた「おまんじゅう」は、実は「毒まんじゅう」だったんです。これで、社会党は、崩壊しましたね。当時の政権中枢にいた人は、それ以降、一切、何も語らずに政治の世界から去りました。
政権党として生き残るために自民党が採った荒業のため、というのが事実です。