お疲れ様です。ミスター高圧ガスと申します。
ちょうど、昨日、私の方で購読している高圧ガス保安協会発行の「高圧ガス」誌に令和4年度の製造保安責任者試験の受験者数、合格者数、合格率が掲載されていました。乙種機械については、
①全科目受験 → 28.2%
②保安管理技術及び学識免除 →87.9%
と掲載されいました。
①の全科目受験は、11月の国家試験当日、法令・学識・保安管理技術の3科目を受験することを指します。こちらは、検定試験を不合格になった人が、再度、こちらのルートで来ることも多いので、合格率は低いです。
②の保安管理技術及び学識免除は、検定講習を受講し、検定試験に合格した人が、11月の国家試験ではこの2科目が免除され、法令のみの受験となるものを指します。こちらは、あと法令のみ1科目の受験ということもあり、合格率はかなり高くなっています。
一般論としては、検定試験に不合格になった人が、再度、11月の国家試験で合格するのは難しいということを表しています。
しかしながら、検定試験までの準備が短く、検定試験を不合格になった人が、あらためてきちんと準備をして国家試験を全科目で受験して合格するケースもありますので、悲観はすることはありません。
ただし、資格マニアのように、次から次へと資格を取得することを目的に1ヶ月程度の勉強期間で、高圧ガス製造保安責任者試験の甲種化学/機械、乙種化学/機械を受けようとなると、合格する可能性はぐっと低くなります。
また、危険物取扱者試験も甲種、乙種、丙種とありますが、それらと比べると試験のグレードが比較にならないほど高いので、見た目の名前で判断すると痛い目に遭います。高圧ガスの試験は、受験資格には制限がないので、小学生でも中学生でも受験できます。もちろん高校生も受験できますが、工業高校の生徒さんが卒業するまでに取得するような資格ではありません。
国立高専卒ということで、しっかり準備して勉強して、過去10年分の国家試験、検定試験の問題が90%以上、常時、解けるようになっていれば、まず間違いなく合格することが出来るかと思います。過去問の5年分くらいを解いて臨む方も多いようですが、毎年同じ問題が出るわけではないの問題はたくさん解いていった方がいいですね。
私の場合、社内の受験者には時間をかけて勉強会を開催して、過去問を多く解かせながらウイークポイントを見つけて、苦手をなくす方法でなるべく過去問は100%解けるようにさせてから受験させています。
高圧ガスの国家試験は1年に1回しかありませんし、受験費用もそこそこ高いので、何度も受験すると財布には厳しいです。甘く見ることなく、腰を据えて受験すれば道は開けるのではないかと思います。