先行して、2020年4月の大規模アップデートのタイミングで
OEM版のWindows 10では32bit版の出荷が終了していたりします。
アップデートがどこまでできるのかは知りませんが
Microsoftとしては、もう2020年の時点で
新規の32bit OSは不要という判断をしています。
Windowsは他のOSと比べて64bitへの移行が異常に遅かっただけで
速やかだったmacOSは、2012年のLionで32bit版を廃止していますし
2018年には、Mojaveで32bitアプリとの互換機能も廃止しました。
Linux系OSも、比較的シェアが多いUbuntuで
2018年の18.04LTSでは32bitインストールディスクを廃止
メモリー1,2GBで使えるXubuntu,Lubuntuでも
2020年の20.04LTSで、64bit版に一本化されています。
もともと64bit OSが動かないパソコンは、2007年には
ほぼAtom系が残る程度で、2010年ころには
Atom搭載でも64bit OSで動くのが普通になっていました。
Windows 10搭載パソコンは2015年時点で
メモリーが2GBしか無いような廉価モデルが売られていて
他のOSと違って、64bit版は(たぶん32bitアプリ互換機能のために)
要求メモリー量が多いWindowsには32bit版の需要がありましたが
別に、32bit OSがいつまでも必須というわけでは無く
また2GBのメモリーではWindows 10もまともに使えないのですから
もはや、32bit版廃止は時間の問題でした。
すでにメモリー2GBのパソコンは売られていないようですし
(価格.comで過去24ヶ月にメモリー2GB以下の登録は無し)
11で32bit版を出す意味はもう無かったんじゃないかと思います。
むしろなぜ2015年にもなってメモリー2GBのパソコンを
売り出そうとするPCメーカーがあったのかが不思議なくらいです。
(同年にはiPhoneがメモリー2GB化されています)