「私立文系推薦入試って頭悪そうですか？」 推薦入試というのは入試制度ですよね、制度に頭はないです。ないものに、良いも悪いもないです。 * 「学力は充分あって、首席合格出来そうだけど、推薦の方が早く安心出来るし他の滑り止めを受けずに済むし、家から一番近い大学かつ、ちゃんと自分がやりたい学部もあるって場合は成績優秀な人が推薦で入学するってこともありますよね」 成績優秀な人が推薦で入学することはよくあります。ただし、そういう条件が揃うことはあまりないと思います。 「実際私はそうなんですが」 信じられません。 * 「私文に推薦って頭悪いのかなと思われるかもしれませんが、それは金銭的な問題があるので家から一番近い大学に行くからってだけです。」 成績優秀なのですよね、国語は例外ですか? それとも手を抜いて書いてますか? とにかく、何が言いたいのか分かりませんので、スルーします。 * 「一般入試の人に学力追い抜かされないように推薦で受かってからも受験勉強を続けます」 無駄な努力はしない方がいいです。 大学で必要な能力は、まず高校卒業程度の学力で、次に重要なのは大学入試改革としてアピールされている学力の3要素です。特に2番目の「思考力、判断力、表現力」が強調されるのは、今の大学生に不足しているという事実があるからです。 なぜそれが不足するかというと、入試問題が知識を問うだけのものに偏っている、思考力、判断力、表現力を問うような問題が出ない。だから受験生は受験勉強として知識重視、暗記重視の勉強に偏ってしまう。という見解があるわけです。 だから、推薦で合格が決まった人がまずすべきことは、高校程度の学力の確認、そして、思考力、判断力、表現力を高めるための勉強でしょう。それは受験勉強ではありません。 具体的にいえば、例えば、英語のニュースサイトを毎日読むとか、新書を毎週(できれば毎日)1冊読んで、内容を批評する、のような勉強がいいと思います。国語力が足りないようなので、読書は特にお勧めしたいです。 * 「やっぱり私立文系推薦っていうイメージは頭悪そう」 かなり誤解していると思いますが、世間一般のイメージは「推薦」イコール「優秀な人」です。推薦を頭悪い方に結びつけるのは、一般入試の受験生、一般で進学した学生だけでしょう。 確かに推薦入学の学生が入学直後の確認テストで悪い点数になるというデータはありますが、大学の成績は推薦の方がいいというデータもあります。