脳出血は急性期は命がけでも助かれば予後良好、脳こうそくは慢性化しやすく予後不良、というイメージはあります。 くも膜下出血のように、発症したら3分の1が死亡する場合もありますけど、高血圧性脳出血は比較的に小さいし致命率も低い。 脳こうそくは、詰まった先の脳が全部死ぬので、命はとりとめても、重い後遺障害は残りやすい。 結局、くも膜下出血をどう扱うかで、死亡率の統計はだいぶ違うように思います。 統計を見たわけじゃないですが、くも膜下出血を差し引けば、脳こうそく＞脳出血ではないでしょうか。 ちなみに、血栓溶解剤の適応は発症3時間なので、睡眠中の発症ならアウト。 クモ膜下出血のような大きな脳内出血に適応の低体温療法は、温度を下げるまではいいものの、上げるときに大出血を起こして死亡したり、あるいは、低体温の管理中に、弱くなった免疫をついて感染症を起こすリスクが大きく、手間の割りに効果に乏しいとして、最近は廃れました。 最新治療といったところで、ドラマティックに助けられる訳ではないのが実態です。