tek******さん、こんにちは。
返信欄の文字数に制限があり、やむなく再回答する事お赦し下さい。
この度のご質問の出所が、行司さん監修の本と伺い、それなら間違うはずはなかろうと思い、改めて調べて見ました。
その結果、以下の記事を見つけました(全文記載)。
2012年11月22日朝日新聞
「土俵の所作 正しく伝承を」
今場所、久しぶりに土俵に戻った所作がある。
幕内土俵入りでの「警蹕」だ。
東は鶴竜、西は稀勢の里が土俵に上がった直後、
「シーツ」という声を出している。
不敬な振る舞いのないよう静粛に、と観客に警告するもので、横綱土俵入りでは、横綱が正面を向き柏手を打ち始める時に、行司が声を出す。
幕内土俵入りでは、先導の行司ではなく最後に上がる力士の務めだが、数年前から消えていた。力士間で継承されず、審判の親方も気づかず、誰も注意しなかった。
相撲教習所の教官を長く務めた大山巡業副部長(元幕内大飛)が、秋巡業中に指導し、再び徹底され始めた。だが、「(所作に入る)タイミングを取るためでしょ?」と警蹕の意味を誤解している力士が、まだいる。
今度は失われることなく伝承してもらいたい。
こちらの浅はかな知識だけで「警蹕」は行司の所作であると先に回答致しましたが、
この記事からtek******さんが取り上げて下さいました本の内容が正しいことがわかりました。
2012年11月場所の幕内土俵入りでは、
東大関鶴竜、西大関稀勢の里が、しんがりを務めています。
一方、現況ですが、
たまたま今年1月場所の幕内土俵入りの録画が残っており、何度も再生してみましたが、
東大関豪栄道、西大関高安、両力士の口は、
「シーツ」という警告音を発するような口の形にはなっていませんでした。
ですから、改めてご質問の回答をさせていただきますと、
十両、幕内土俵入りでしんがりの力士が「警蹕」という所作を行うのが本来の土俵作法ではありますが、
2012年に久しぶりに復活したものの、またいつの間にかやらなくなってしまい現在に至る
ということになります。
最後に、改めて迂闊な回答を致しました事、
心よりお詫び申し上げます。