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主観的観念論の極端なもので、意識される私の個我と、 その主観的変移のみが唯一の実在で、ほかの一切の 個我や事物は、私の個我の意義内容から見て幻想に すぎないとするG.バークリー等の立場ですね。倫理的には 全世界がただ自分のためだけにあるとする利己的態度 ですね。「独我論」として哲学上しばしば他の哲学説に ひそむ「独善的」な発想法を批判するキーワードに なっています。なので、ほとんどの哲学は人間は本来 社会的存在であることを前提として論難を避けるのが 現状である。しかし、一時もてはやされた実存主義は ソリプシス゜ムの色濃いものであったので、サルトルが マルキシズムとの接合を図った例は有名です。 また、ウィトゲンシュタインの前期はソリプシズムの 批判を受けたようである。ソリプシズムは振り子の 一極として思考の永遠の故郷のようでもありますね。
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