「私はフレッドがカナダに帰ったと聞いた」 ○I heard that Fred had returned to Canada. ○I heard that Fred returned to Canada. どちらの英文も正しいです。但し、意味合いがちょっと違って、最初の英文では、フレッドが帰ったのは、自分がそう聞いたのよりもある程度前なので大過去を使い、２番目の英文では、フレッドが帰ったのは自分がそう聞いたのと時間的に比較的近い時に使います（厳密に、どれぐらい近ければ同じ時制で書いていいかについては基準はありません。感覚的なものです）。 同様に、「犯人が逮捕されたと聞いた」の場合も、 ○I heard that the criminal had been arrested. ○I heard that the criminal was arrested. どちらの英文も文法的にあり得ます。事情は上の場合と同じですが、「犯人が逮捕されたと聞く場合は、現実にはそのすぐ前に逮捕された場合が多い」ので、２番目の英文を見るのが普通です。要するに、過去完了を使うか、過去形でいいかの文法的な基準は同じということです。