2直線L,Mが交わるとき、その交点をRとすると、
RはL上の点でもあり、M上の点でもあるわけです。
したがって、平面座標で考えれば、点Rの座標を
(a,b)とすると、(a,b)はLの方程式もMの方程式も
満たします。
例えば、L:y=2x+1
M:y=-X+4
とすると、交点R(a,b)は
b=2a+1かつb=-a+4を満たすわけで、
この連立方程式を解けば(a,b)=(1,3)となり
交点Rの座標が求められることになります。
これをベクトルで考えてみましょう。
ベクトルOP=ベクトルOQとなる点P,Qが存在する
ということはPとQが同じ点(前記のRに該当する)
を表わしていることを意味しています。
一方、ベクトルOPの成分(p1、p2)はL上の点ですから
平面座標で考えれたLの方程式を満たします。
同様に、ベクトルOQの成分(q1、q2)はM上の点ですから
平面座標で考えれたMの方程式を満たします。
前記の例で言えば、
p2=2p1+1
q2=-q1+4
ということです。
ここで、ベクトルOP=ベクトルOQとなる場合を考えると
p1=q1、p2=q2
となるのですから、
p1=q1=a、p2=q2=bとおいた連立方程式
b=2a+1
b=-a+4
が解をもつことと同じことになるわけです。
なお、解をもたない不能の場合と不定の場合について、
ベクトルで考えてもわかりますか。
平面座標に置き換えて考えれば、わかると思います。
(位置ベクトルの起点Oを平面座標の原点Oと見れば
ベクトルの成分表示と平面座標は事実上同じです)