「ヴェルディ川崎」は現在の「東京ヴェルディ」です。 日本サッカーの名門「読売クラブ」を前身とし、Jリーグ入りするにあたって読売クラブのチームカラーである緑を意味する「ヴェルデ」からの造語で「ヴェルディ」となりました。 「読売クラブ」は長いこと東京で活動していたのですが、Jリーグ発足の頃は東京都内にJの基準を満たしたスタジアムが「中立地」である国立以外になかったため、仕方なく川崎市の等々力競技場を本拠地として「ヴェルディ川崎」となったのです。 一方、「フロンターレ」は富士通の川崎工場内で発足した「富士通サッカー部」がその前身（故に現在も富士通がメインスポンサーです）。当初はJリーグには参加していなかったのですが、その後Jリーグに参加する方向に舵を切り、「富士通サッカー部」から「フロンターレ」へと改めました。 ヴェルディは事あるごとに東京移転を画策し、川崎からは逃げ腰であまり川崎とよい関係を築いていけなかった一方、もともと富士通は川崎との関係が深く、フロンターレも地域密着を図ったこともあって、かつての大洋ホエールズやロッテオリオンズ、そしてヴェルディ川崎とプロスポーツから逃げられ続けて来た川崎はフロンターレと非常にいい関係となって現在に至っています。 一方、J規格を余裕で満たせる「東京スタジアム」が完成したことなどから、ヴェルディ悲願の東京移転も2001年に実現して「東京ヴェルディ（一時創設年1969を付していた）」となりました。 ただし、こちらは東京ガスのサッカー部を前身とした「FC東京」に人気面では後塵を拝することになってしまったのですが。 ヴェルディとフロンターレが同じカテゴリで共存し等々力でダービーマッチをやったのは2000年シーズンの1年のみとなりました。